フカボリ

ひかりんちょのフカボリ! 「高血圧を見逃さない!」 私たち20代にも関係があるの?

2025年2月25日

 みなさんこんにちは!ひかりんちょです。
 今回の「フカボリ」は、県民だより2月号の特集「高血圧を見逃さない!」です。県健康増進課の櫻井さん、県健康政策課の戸井口さんに高血圧のことをいろいろお聞きしてきました。「県民だより」2月号と併せてご覧ください。

しずおか県民だより2月号
https://www.pref.shizuoka.jp/kensei/pr/johoshi/kenmin/1061761/1069076/1069083.html

目次

  1. 高血圧の危険性と対策とは?
  2. 血圧測定をやってみよう
  3. 静岡県が、健康寿命日本一とは?
  4. 食と生活習慣のチェックをやってみました!
  5. 絶対お得!「健康マイレージ制度」について教えてください
  6. 気をつけよう、冬のヒートショック

1.高血圧の危険性と対策とは?

「高血圧を見逃さない!」という特集を組んだ理由を教えてください?

 静岡県は、健康寿命を伸ばす取り組みをしていて、3年に1回、厚生労働省が全国の健康寿命を公表しています。先日、一番新しい令和4年の結果が出て、男女ともに本県が1位になりました。その健康寿命を、どんどん伸ばしていきたいということと、健康寿命と平均寿命の差を少なくすることを目標に取り組んでいます。

健康寿命と平均寿命とは?

 健康寿命と平均寿命を簡単に説明すると、平均寿命は、0歳の赤ちゃんが寿命で亡くなるまでの期間で、健康寿命は生まれてから健康に過ごせる期間のことです。ご病気や介護が必要になる期間を短く、生き生き生活できる期間をなるべく長くするための取り組みをしています。
 健康寿命(この期間)をどう伸ばしていくかを考えた時に、本県の死亡率は、老衰以外に脳血管疾患、いわゆる脳卒中により亡くなる方が多いので、ここをなんとかしたいと思いました。脳血管疾患になる理由って、高血圧とか、喫煙とか、糖尿病とかいろいろあります。このうち高血圧は、血圧を自分で測って、数値が分かるものです。ここに注目をして、今、高血圧対策に取り組んでいます。

なるほど。確かに高血圧だったら自分で測れてすぐ結果が分かるので、絶えず対策しやすいというか、気をつけやすいところですね。

担当の方にお聞きしました

では、「高血圧が危険なワケ」とあるんですけど、あらためて具体的にどんな危険がありますか。

 高血圧になると、脳血管疾患、心筋梗塞や心不全とか、認知症とか、そういう死に直結した大きな病気につながりやすくなります。

高血圧にならないために私たちが日頃から気をつけた方がいいポイントは何ですか?

 まず、1つ目は「適度な運動」です。例えば、大体30分くらいの運動をしたりとか。お医者さんにかかっている方はどの程度なら大丈夫か聞いてください。
 2つ目に、「味の濃いものの取り過ぎに気をつける」ことと、野菜を取ってもらうことも勧めています。県は、野菜をたくさん食べて、食べた塩を出そう、という「野菜マシマシプロジェクト」という取り組みもここ数年で始めてるところです。
 3つ目は、過剰飲酒に気をつける、です。飲酒にも適量があって、女性だとアルコール1日20グラムぐらいを超えるとリスクが上がってくるので、あんまり飲みすぎずに、週に1、2回の休肝日を設けるとかですね。
 4つ目に「禁煙」。5つ目に「適性体重キープ」です。肥満になると血圧が上がってしまいます。よく使われるのはBMI。25未満を目指すなど、気を付けていただくポイントになります。

日頃の心掛けが大事ですね! ありがとうございました。

私たち20代も、高血圧には気を付ける必要はあるのでしょうか?

 若い人でも、高血圧の人はいます。血圧が高くても症状は出ないことがあります。自分の血圧を知らない人や測ってみたことがない人が多いようです。一度測ってみることが大事です。あと、生活習慣が血圧に影響します。生活習慣は、病気になったからといって、すぐに変えられるものじゃないので、高血圧対策は、若いうちからやってもらった方がいいです。薄味に慣れてもらうとか、運動するとかって、なかなかすぐに始められないと思いますので、今からでもやってもらった方がいいかなと思います。

私も糖分より塩分の方が好きで、結構摂取しちゃうので、ちょっと気を付けなければと思いました。
確かに若いうちからこういう生活習慣をちょっとでも取り入れてたら、それが習慣になって、年齢を重ねても継続できるポイントになりますよね。

2.血圧測定をやってみよう

自分の血圧が、高血圧かどうか知ることが大切かと思います。「血圧測定」について教えてください。

 今日は、血圧測定器をいくつか用意しました。自分で測れるタイプが多いです。ひかりんちょさんは、自分で血圧を測られたことありますか。

小さい頃、病院とかに置いてあるものでよくわからずに測ったことはあります。

 ここで血圧測定のタイミングとポイントを紹介します。
 自宅で測ってもらうとしたら、1日2回、朝夜に測ることがいいです。血圧測定器にもいろんなタイプがあります。おすすめは、腕に巻くタイプです。運動直後に測ると血圧も変わってしまうので、安静にしてもらい、椅子に座って測るのがいいです。
 値段は、大体1万円前後です。スマホに記録できるタイプのものもあります。体脂肪計とも連動して、スマホで健康管理ができるものもあります。

スマホに記録できるなんて、機能が今の時代にマッチしているものもあるんですね。

 1日の中でも血圧の数値は結構変わります。ずっと同じ血圧ということはあまりないので、定期的に測ってもらい、自分の血圧を知ってもらうといいです。

そうですね、それが1番大切な感じがします。異変が出てからじゃなく、日頃から数値を知っておくなど対策しておいた方が、自分のためにいいなって思いました。

 早く気がついて、日常生活をチェックするっていう習慣が大切です。では、実際に自分で付けて測ってみてください。

簡単ですね。

 いろんなタイプのものがあるので、お好みにあったもので。

只今、測定中!

 数値が出ました。適正ですね!高血圧ではないですね。

ありがとうございます。簡単に測れました。

血圧測定について

記録も大事ですよね。

 記録は、アプリでやる人もいれば、手帳みたいなものに記録する人もいます。
 これは県のホームページからのものです。

血圧記録表

3.静岡県が、健康寿命日本一とは?

静岡県は健康寿命が日本一ってすごいですよね。もう少し詳しく教えてください。

 健康寿命は、年代別に亡くなった方の数・不健康な人の割合、という2つの数字を基に出されます。お亡くなりになった方の数は、イメージがつくと思います。一方、不健康な割合ってどうやって出すかと言いますと、国民生活基礎調査の項目で、「あなたは現在、健康上の問題で日常生活に影響ありますか」と伺って「ある」と答えた方が「不健康」、「ない」と答えた方が「健康」として、不健康な割合を出すんです。
 本県は、お亡くなりになる方の数は、全国に比べて特に多いわけでも、少ないわけでもありませんが、不健康と回答する方が少ないことが、健康寿命日本一につながったということなんです。
 体も健康なんだけど、気持ちも健康と思えるようなところも大事です。本県は、お茶の産地がいっぱいあって緑茶を日常的にたくさん飲んでいること、おいしい食べ物ががたくさんあること、気候が温暖、といった要素もありそうです。それから、高齢の方でも働いている、社会参加している人たちも多い、というのも健康寿命日本一の要素かなと思います。

4.食と生活習慣のチェックをやってみました!みんなも自分の健康習慣をチェックしてみて

食と生活習慣チェックチラシ

「食と生活習慣のチェック」をやってみます!

 ぜひ、やってみてください。静岡社会健康医学大学院大学と一緒に研究しているものになります。

※「食と生活習慣チェック」 はこちらから

はい、それではやってみます。

結果が出ました。結構すぐに出るんですね。

 そうなんです。スマホの画面で見ることができます。普段の食事の栄養バランスはどうかなっていうことが、年齢や性別などを基準に青、黄、赤の信号機の色で示されています。
 ちょっと多く取り過ぎているところ、不足しているところなどに気付くきっかけにしていただければ。

確かに、自分の食事とか生活習慣をちょっと見直すきっかけになります。

 栄養素の多い、少ないなどを気にすることは少ないと思います。数値で出ると塩分がちょっと多いかもしれない、と気づくきっかけになるので、ぜひ、やってみてください。

家族全体でやったりとかしたら、みんなで見直すきっかけになりそうですね。

5.絶対お得! 「健康マイレージ制度」について教えてください

「健康マイレージ制度」について教えてください

 健診に行ったり、食事に気を付けたり、ウォーキング大会に出たり、決められたメニューに取り組んだらポイントがもらえます。このポイントが貯まると協力店で特典がもらえる制度です。

自分も健康になって、プラス特典もついてっていう。とってもお得な制度ですね。

 県内35市町のうち33市町で行っています。その地域に住んでなくても、働きに来ている人や学生も対象にしているところもあります。

いいですね。ありがとうございます。 対象年齢は18歳以上ですか。

 市町によって異なります。18歳以上を対象にしているところが多いですが、6歳以上を対象にしているところもあります。

6.気をつけよう、冬のヒートショック

最後に、ヒートショックについてお聞きします。寒い時期に危ない状態になることもあると思います。私も実家におばあちゃんが一緒に住んでいるので、何か対策があったらお聞きしたいです。

 ヒートショックは、冬場に起こりやすいですが、必ずしも高齢者だけがなるわけじゃありません。急激に温度が変化すると、血圧が大きく変わってしまって、体にすごく負荷がかかり、失神したり、不整脈が起きたり、死に至ることがあります。冬は、お風呂場と脱衣所の温度が結構違うことがありますよね。お風呂場は温かいけれど、脱衣所が寒いと、その温度差で、ヒートショックが起こりやすくなります。
 予防としては、お風呂に入る前に、脱衣所を温めておく。湯船をあんまり熱くしすぎない。お湯の温度は41度以下などがよいと言われています。入浴時間もあんまり長くしない。目安10分くらいで。湯船から出る時は手すりや浴槽の縁などを持って、ゆっくり立ち上がるとか。
 あとは、なかなかお風呂から出てこなかったら早く発見してもらえるように、同居している方がいれば、「お風呂入るよ」、と言っておくことがいいかなと思います。
 やはり日頃から、血圧を測り、自分の体調にも気を付けてもらって、具合がすごく悪い時は入浴しないようにするということも一つと思います。あと、入浴する前には、水分をしっかり取ることも大切です。

本日は、高血圧について色々お話を聞かせていただきましてありがとうございました。

ー取材を終えてー

 高血圧のことは、まだまだ先のことなのかと思っていましたが、若い時から食事や生活習慣を気をつけることが大切なんだと知りました。また、日頃当たり前のようにいる家族など、身近な人の健康のことを気にするきっかけになりました。
 私も自分の食事と生活習慣の見直しだったり、家族みんなで健康チェックをやってみたりと、色々今までの生活を振り返って、これからの健康的な生活につなげていきたいなって思いました。
ありがとうございました。

参考

しずおか県民だより2月号
https://www.pref.shizuoka.jp/kensei/pr/johoshi/kenmin/1061761/1069076/1069083.html

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【問い合わせ】 県広聴広報課 電話054(221)2231 FAX054(254)4032

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