フカボリ
受賞者の喜びの声も!「ふじのくに芸術祭2024 障害者文化芸術部門」の展示会・授賞式に参加してきました!
2025年3月18日
こんにちは、メディアチャンネル学生特派員の海野です。
静岡県では広く県民に芸術作品の発表や鑑賞をする機会を提供し、県民自ら行う文化活動を支え、静岡県の文化向上発展を図ることを目的として「ふじのくに芸術祭」を開催しています。今回、私が取材をしてきたのは2024年から新設された「障害者文化芸術部門」です。
私も前身の「静岡県障害者芸術祭」の時から作品を見に行っていて、この展示会でも多くのすてきな作品に出会うことができました。
また、最高位の賞にあたる静岡県芸術祭賞を受賞した清水優舟(しみずゆうしゅう)さんにインタビューをさせていただきました。 県民の皆さんに「ふじのくに芸術祭2024 障害者文化芸術部門」や静岡県芸術祭賞を受賞した清水さんについて知っていただければいいなと思っています。
目次
2.1/22~26に沼津市のプラサヴェルデで行われた展示会に行ってみた!
3.2/16に行われた「ふじのくに芸術祭」春の祭典に行ってみた!
4.障害者文化芸術部門・静岡県芸術祭賞受賞者 清水優舟さんにインタビュー
1.「ふじのくに芸術祭2024 障害者文化芸術部門」とは?
「ふじのくに芸術祭」の始まり
ふじのくに芸術祭は、昭和22年に始まった県美術展を母体に、文学・音楽・演劇部門を加えた総合芸術祭として昭和36年に第1回を開催しました。
その後、邦楽・華道・水石・舞踊の分野が加わり、多彩で充実した芸術祭として発展も続け、今回で第64回目の開催になります。
「障害者文化芸術部門」は、2024年からの新部門です!それまでは「静岡県障害者芸術祭」として別途開催しており、令和5年まで25回開催していました。
県民理解の促進と共生社会の実現を目指して…
この芸術祭を通じた障害者文化芸術の県民理解の促進と共生社会の実現を目指して、「ふじのくに芸術祭」と「静岡県障害者芸術祭」を一体化し、「障害者文化芸術部門」を新設しました。
新設部門では2つの展覧会があります。
1つは、応募された作品全てを展示するとともに県内活動団体の紹介コーナー等を設ける「文化芸術展」です。障害者文化芸術そのものの認知度向上と障害のある人の作品発表機会の創出を目的としており、県内3カ所(沼津、静岡、浜松)で開催します。
もう1つは、応募された作品を審査し賞を決定する「ふぁいんだー」作品公募展です。芸術的側面の向上と「新しい表現」の発掘、認知を目的としています。
2.1/22〜26に沼津市のプラサヴェルデで行われた展示会に行ってみた!
「ふじのくに芸術祭2024」は昨年9月から始まり、県内3カ所で開催されました。私は今回1/22〜26に沼津市のプラサヴェルデで行われていた展示会に行ってきました!平日の午後に伺いましたが、多くのお客さんが来場されていました!
この会場では、文化芸術展とふじのくに芸術祭優秀作品展(美術展、書道展、写真展、「ふぁいんだー」作品公募展の入賞作品約80点の展示)が同時開催されていました。文化芸術を通した共生社会の実現につなげたいという思いから、同じフロア内で分野の異なる作品を一体的に展示していました。


どの作品も作品に込められた思いや作家さんたちの人柄が伝わってきました。
文化芸術展では、作品の展示のみならず、作家さんと作品の制作の様子を紹介する動画の放映や、有識者の方による注目ポイントを記載したパネルを作品とともに展示していました。この動画やパネルを見るとさらに作家さんの作品に込めた思いや作っている時の様子が伝わります。





3.2/16に行われた「ふじのくに芸術祭」春の祭典に行ってみた!
「ふじのくに芸術祭」春の祭典 〜2024授賞式・2025総合開会式〜 が2/16(日)に静岡市のグランシップ中ホールで開催されました。受賞された作家さんはもちろん、県内で文化芸術活動に携わる関係者や一般の方々など276人が来場されました。
中ホールの入口には、受賞者の方々のすてきな作品が展示されていました!
来場された多くの方がお気に入りの作品をカメラに収めていました。

オープニング演奏
浜松ライオネット児童合唱団の皆さんの元気な歌声が会場を一気に明るくしてくれました。会場が手拍子で盛り上がりました!


ふじのくに芸術祭2024授賞式
各部門(美術、文学、音楽・舞台、障害者文化芸術)の最高位にあたる静岡県芸術祭賞と後援者賞(県内報道機関等16社)等の賞状授与が行われました。フレッシュな高校生からベテランの方々まで149人が表彰されました。


ふじのくに芸術祭2025開会宣言・記念演奏
開会宣言が行われ、ふじのくに2025芸術祭がスタートしました。
開会を記念して静岡県オペラ協会の皆さんが演奏してくれました!残念ながら写真撮影・録音ができなかったのですが、普段聞く機会の少ないオペラを間近で聞くことができてうれしかったです。すごい迫力でした!
4.障害者文化芸術部門・静岡県芸術祭賞受賞者 清水優舟さんにインタビュー
なんと授賞式後に障害者芸術部門・静岡県芸術祭賞を受賞した清水優舟さんがインタビューに答えてくださいました!

―今回の受賞作品『華龍 花の妖精』が生まれた経緯や描き始めた時の気持ちについて教えてください。
私の家の周りにきれいな草花や木々がたくさん植えられているのですが、日々移り変わるそれらの様子を見る中で、そういった草花や木々を絵にしたらどんな絵が描けるだろうか、また、絵を見てくれている人にどんな風に見てもらえるだろうか…と心がワクワクしてきます。
そして、草花や木々、大地など自然界を守ってくれている龍が守神となって、全ての命を守ってくれているのではないか…と強く心に感じて絵を描き始めました。
私は絵を描く時、下書きは大雑把に描きます。が、一線一線、細かくは描きません。絵を描き始めると無心になり、その時々の感性で自然と色鉛筆の色を選び、思いのままに曲線や直線などを描いて塗り込んでいきます。そして全て塗り終えた時“その時、心を込めた絵”作品ができあがります。ですので、タイトルも絵に心を込めた分、最後の最後に自然と心に浮かんできます。
―作品を作る上で気をつけていたことや大変だったことはありますか。
気をつけていたことは特にはありません。手や体が自然と動いて描いているので言葉で言い表すことができません。ただ、色鉛筆だけで描いているのでここまで色を塗り込むのには、かなりの筆圧がかかり毎日指にタコができたり、足腰にひびきますし、色鉛筆の消費が激しいのは大変かなと思います。
―作品の気に入っているところ、うまくいったなと思うところを教えてください。
全部気に入ってはいるのですが、その中でも気にいっているのは左下のところに見える小さな妖精の顔です。龍の王様のキリッとした目がある横に優しく包み込んでくれるような王妃のまなざし、そして妖精のいたずらっぽい目があり、その対比が気に入っています。
―作品を作っているときの気持ちや作り終わったときの気持ちについて教えてください。
私は無心になって絵に向かうのですが、ふとしたときに自分の思っているように描けたなと思うとうれしくなります。どの絵に対しても「ありがとう」という感謝の気持ちがあります。絵からも「こちらこそありがとう」と言ってもらえている気がします。
―ご自身の作品が障害者文化芸術部門の最高位である静岡県芸術祭賞を受賞したときの気持ちを教えてください。
何作品もある中で1番上の賞に選んでいただけるとは想像もしていなかったので、”夢を見ているのかな“と思い、ほっぺを引っ張って「夢じゃないよね」と。言葉も出ませんでしたし、頭の中も真っ白になりました。母の「よかったね」の言葉で現実なんだと確認し、うれしく思いました。
―今回の作品はどのくらいの時間をかけて作られたのでしょうか。
3カ月くらいです。毎日少しずつ描いていました。パネルのサイズにもよりますが、今回の作品の大きさだとそのくらいかかります。どの作品も色鉛筆で描いていますので、腰や指に力が入るので体力的に午前中に集中して描くようにしています。
―今後どのような作品を作りたいと考えていますか。また、ご自身の作品を見てくれた方々にメッセージがあればお願いします。
自然界の目には見えない大切な存在への感謝の気持ちを思いのままに表現できたらいいなと思っています。
絵を見てくださる皆さんも仕事や学校など生活の中で心が疲れてしまうことがあると思います。そういう中で私の絵を通して、自分たちが忘れてしまいがちな自然界を見守ってくれている存在のことを思い出していただけるといいなと思います。また、私の絵を見てくださった方がホッと温かい心になっていただけたらうれしいです。それがまた頑張って絵を描いていく私の励みにもなります。ありがとうございました。
5.実際に展示会・授賞式に行ってみて感じたこと
私は前身の「静岡県障害者芸術祭」の時から作品を見に行っていますが、今回から「ふじのくに芸術祭」の新部門となったことで障害の有無に関わらず、多くの作家さんの作品を一度に見ることができました。「ふじのくに芸術祭」がもっと県民に知られ、芸術を通した共生社会の実現につながるとうれしいなと思いました。
また、今回清水さんの繊細かつ力強さを感じる作品に込められた思いを聞くことができました。清水さんの優しくて穏やかな人柄が印象的で、人柄が作品にもしっかり表れているなと感じました。そして清水さんの作品がさらに好きになりましたし、今後の作品も楽しみです!
「ふじのくに芸術祭2025(第65回静岡県芸術祭)」の募集要項は、6月に公開予定です。ぜひ皆さん応募してみてください!
関連HP:
ふじのくに芸術祭2024公式HP
https://www.pref.shizuoka.jp/kankosports/bunkageijutsu/bunkaevent/1061258/index.html
ふじのくに芸術祭障害者文化芸術部門特設HP
https://findart.jp/project/fugeisai/
―――問い合わせ―――――――
県広聴広報課 電話054(221)2231 FAX054(254)4032