フカボリ

【若者×選挙】自分の声を届けるために、今できること。

2025年9月20日

こんにちは、ふじのくにメディアチャンネル学生特派員の大石凜里花です。

突然ですが、特に若者世代の皆さんへ。
今年(2025年)7月に行われた第27回参議院議員通常選挙において、一票を投じましたか?
今回は、イオンモール浜松市野にて行われた、第27回参議院議員通常選挙の街頭啓発活動に密着し、関係者の方々にお話を伺いました。

(取材日:2025年7月19日)

目次
1 若者世代の投票率の現状
2 インタビュー①(選挙管理委員会 畔柳さん)
3 インタビュー②(若者選挙パートナー 戸塚さん)
4 まとめ

1 若者世代の投票率の現状

 皆さんは、世代別投票率の現状をご存じですか?
まずは、参議院議員通常選挙に着目したいと思います。

以下のグラフ1は、前回(令和4年)と前々回(令和元年) における参議院議員通常選挙の年代別投票率を示したものです。

若者世代の投票率に着目すると、令和元年から4年にかけて増加傾向にはあるものの、多世代と比べて低い状況にあることが読み取れます。

特に、19歳や20-24歳では、投票率が30%を下回っています。

グラフ1. 第26回参議院議員通常選挙 年代別投票率(R4/R1比較) 市町行財政課提供資料

また、グラフ2とグラフ3はそれぞれ、衆議院議員総選挙と静岡県知事選挙の世代別投票率を示したものですが、これらからも若者世代の投票率の低さが伺えます。

グラフ2. 第50回衆議院議員総選挙 年代別投票率(R6/R3比較) 市町行財政課提供資料
グラフ3. 第21回静岡県知事選挙 年代別投票率(R6/R3比較) 市町行財政課提供資料

以上のように、若者世代の投票率は低い状況にあります。

これらを踏まえて、今回の第27回参議院議員通常選挙では、アンバサダーの小野友樹さん・ひかりんちょさん・せりしゅんさん、若者選挙パートナー※、静岡県の職員の方々による特に若者世代を中心とした啓発活動が行われました。


※若者選挙パートナー
静岡県内の若者を「若者選挙パートナー」として任命。若者の政治・選挙への関心を高めるための企画の検討や実施、県選挙管理委員会が行う若者向けの選挙啓発活動への参画などを中心に活動を行う。

詳しくは、静岡県ホームページをご覧ください。

若者選挙パートナー(静岡県公式ホームページ)

2 インタビュー①(選挙管理委員会 畔柳さん)

今回は、イオンモール浜松市野にて行われた街頭啓発活動に密着し、お二方にお話を伺いました。

一人目は、静岡県選挙管理委員会 書記 畔柳覚さんです。
畔柳さんも、若者世代の投票率の低さを課題として挙げていました。

選挙管理委員会 畔柳さん

――若者世代の投票率を上げるために、具体的にどのようなことを行っていますか。

まずは、基本的な活動として、街頭での啓発(呼びかけ、うちわの配布など)やメディアを通しての情報発信を行っています。
また、若者がよく使用するYouTubeやLINE等、SNSでの発信にも注力しています。
アンバサダーは、若者にとって身近な存在である方々を選出させていただきました。
また、同世代である若者選挙パートナーの方々にも協力してもらうことで、若者世代が選挙に関心を持つきっかけになったらと思っています。

――選挙管理委員会の思いを教えてください。

選挙は、国民主権を実現するための代表的なシステムです。多くの方々にこの参議院選挙を知ってもらい参加してほしいと願っています。
選挙=お堅いものではなく、自分たちの未来を決めるせっかくの機会なので、身近なものとして捉えてほしいです。

3 インタビュー②(若者選挙パートナー 戸塚さん)

続いて、若者選挙パートナーの戸塚諒一さん(常葉大学2年)にもお話を伺いました。

若者選挙パートナー 戸塚さん

――若者選挙パートナーをやってみようと思ったきっかけは何ですか。

以前から選挙には興味がありました。そんな中、テレビで若者選挙パートナーの活動を目にし、自分もやってみたいという気持ちになりました。

――若者選挙パートナーの活動を通して、どのようなやりがいを感じますか。

活動の中で出会った方々に、「選挙に行くよ!/行ったよ!」と声をかけてもらえる時、大きなやりがいを感じます。

――若者世代に向けてメッセージをお願いします。

もっと多くの若者世代に投票に行って、ご自身の声を届けてほしいです!

4 まとめ

 今回の取材を通して、改めて「投票」の持つ大きな意味を実感しました。選挙は、私たち一人ひとりの声を社会に届ける大切な機会です。

特に若者世代の一票は、これからの社会をどのようにしていくかを示す、貴重なメッセージでもあります。

 「一票では何も変わらない」と感じている人もいるかもしれません。しかし、投票という行動が積み重なることで、社会の方向は確かに動いていきます。未来を他人に委ねるのではなく、自分の意思を示すこと。それが、まず第一歩なのだと思います。

 また、選挙や政治に関わる方法は、投票だけではありません。若者選挙パートナーのように、同世代に向けて選挙の大切さを伝える活動も、その一つです。実際に現場でお話を伺う中で、こうした若者の積極的な関わりが「非常にありがたく、大きな力になっている」と感じている方々が多くいらっしゃることを知りました。

 投票すること、そして自分なりの関わり方を見つけること。それが、社会を少しずつ変えていく力になるのではないでしょうか。
この取材記事が、選挙を“自分ごと”として考えるきっかけになれば幸いです。

問い合わせ――――――――――――――――――――――――――
 広聴広報課 ☎054(221)2231 FAX054(221)4032

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