フカボリ

北川航也選手が海外でも続ける食トレ(前編)

2022年5月5日

静岡の魅力と、食の魅力を、静岡出身のサッカー選手、北川航也選手がご紹介します。
海外で活躍する選手に、海外から見た日本の静岡の魅力について聞きます。

2019年7月よりウィーン(オーストリア)で生活し、プロサッカー選手として活躍している北川航也選手は、静岡県静岡市生まれ。幼い時から静岡でサッカー生活、「静岡生え抜きのプロサッカー選手」です。

1996年7月26日生まれ。保育園の頃、2歳上の兄の影響で地元のサッカークラブピュアSCに入団。小学校4年時に城北SSSへ移り、中学からは清水エスパルスのジュニアユースへ加入。中学2年、3年時に日本クラブユースサッカー選手権(U-15選抜)に出場。その後高校では清水ユースに入団、2014年には清水のトップチームに在籍、昇格を果たす。2015年には、J1リーグ戦デビュー。その後も試合出場を重ね、2018年にはキリンチャレンジ杯のA代表メンバーに初選出。2019年からオーストリア一部リーグのラピッド・ウィーンに活躍の場を移している。

コンデイショニング調整は、日々の少しずつの積み重ね

――選手は体を人一倍大切にされていると思います、コンディショニングで気をつけていることはなんですか?

(北川選手)主に食事ですね。エスパルス時代から、中野さん(管理栄養士・公認スポーツ栄養士・調理師)に個人的に食事指導をしてもらっています。ジュニア世代にも、栄養士さんから栄養指導を受けたことは何度もありましたが、中野さんからは、食事のことを言う前に、体組成計や血液検査もしたうえで、自分の体質を含めて「アセスメント」することを徹底的に言われました。そこでメディカルチェックの結果を、「異常がない」チェックではなく、「ゼロをプラスにしていくための材料」として捉えることを教わりました。

――具体的にいうとどういうことですか?

(北川選手)例えば僕の場合は、「体脂肪が増えやすい、貧血ではないが、ヘモグロビン濃度やフェリチン値など貧血の度合いを示す数値がプロアスリートにしては高い方ではないこと、食物アレルギーもいくつかあるので、その管理方法も総合的に教えてもらいました。

――成長期が終わって、プロとしてコンディションを整えていく方法を教わったということですよね?

(北川選手)はい。プロになったばかりの頃は、高校生の延長で、大好きな肉料理中心でたくさん食べていましたが、10代のころと違って、身体のキレに変化を感じるようになりました。

僕の体質から、「普段は魚料理を中心にして」から始まり、その理由もしっかりと教えてくれるので納得して実行しています。また、筋肉のハリがあるとき、のどの痛みがあるときなど、立場上ドーピングに抵触しない方法で即効性のある食材や対応方法も教えてもらいます。

――食べ物もその人ごとに「食習慣の傾向」がありますからね。

(北川選手)そうなんです。また、サッカー選手としての生活はある意味特殊で、できることとできないことがあります。僕の生活環境や嗜好に合わせて助言をしてくれるので、信頼して参考にしています。良い距離感を保って、僕の生活を尊重してくれることもありがたいです。

――移籍時(2019年7月)に結婚されましたね。


(北川選手)はい。妻もオーストリアでしっかり管理してくれています。中野さんには、移籍する前から妻にも直接指導していただいていました。本当に感謝してます!

――オーストリアの食材で、おすすめなものはなんですか?

A:マッシュルームなどキノコ類がとにかくおいしいのでたくさん食べています。食物繊維やカルシウムの吸収を助けるビタミンDが豊富で、骨の健康だけでなく、筋肉の収縮にも大切だと聞いて意識しています。

また、静岡とは魚の種類が違うので、はじめは戸惑いました。日本のように魚の切り身などのように使いやすい形で売っていないので当初は困りましたが、妻が独学で、魚をさばき始めました!(笑)

――北川選手には高い適応能力を感じます……。ジュニア時代から遠征とかも多かったと思うけど、自分の口に合わないものしか出てこない、手に入らないときとかどうしていますか? 

(北川選手)食が合わない場合でも食べるしか無いと、割り切ってます。以前は、予想して何かを持っていったりしてたのですが、どこでも適応するためにも、出されたもので、その中で自分に合うものを探しています。

――なんでもどこでも自分に合ったものを探してみる、この時代だからこそ大切なことですね。最後に、日本のジュニア選手もこの記事を見ているかと思います。ぜひ一言お願いします。

(北川選手)小さい時から、なんでも一度受け入れてやってみよう。練習でも食材でも、まずは自分の中に入れてみることが大事だなって思います。そして、ジュニア時代に身体を作っておけば、大きくなってからケガをしても早く治ります。何よりも「食べることが楽しい」ことがココロの栄養にもなり、スポーツも勉強も頑張れます。そして、人とのコミュニケーションにもなって世界中の人と仲良くなれます。

「たくさん食べて、たくさん寝て、たくさん練習してください!」


ライター情報:中野ヤスコ

株式会社食の学び舎くるみ 代表取締役。管理栄養士としてスポーツ選手への食事指導のほかにも、幼児から大人を対象にした食育講座や料理教室、学校給食やカフェのメニュー、農業関係者や水産関係者と一緒に新商品開発に携わるなど、多方面で活躍中。

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