フカボリ
東部地域の魅力紹介企画「東部地域×スポーツ」サッカー×自転車競技編
2023年11月27日
サッカーJ3「アスルクラロ沼津」と自転車競技プロチーム「チームブリヂストンサイクリング」がお互いの競技、東部地域を語る!【後編】
東部地域の魅力紹介企画に、サッカーJ3アスルクラロ沼津から菅井拓也選手伊東輝悦選手、自転車競技プロチーム チームブリヂストンサイクリングから河野翔輝選手、松田祥位選手、宮﨑景涼監督に参加いただきました。
<振り返り> 前編はこちらから
目次
1. 競技の観戦の仕方を教わって応援に行こう-チケットを買ってスタジアムで応援するサッカー -道路(公道)で気軽に観に行く自転車競技ロードレース
スタジアムで行うサッカー。一方、自転車競技のトラックは競技場で行いますが、ロードレースは一般の公道が会場になることが多くあります。それぞれの競技の観戦の仕方を、それぞれのチームに教えてもらいました。
【アスルクラロ沼津 サッカーの観戦】
(チーム広報から)
チーム広報「サッカーは、チームの本拠地で開催するホームゲームと相手チームの本拠地で開催するアウェイゲームがあります。アスルクラロ沼津の本拠地(ホーム)は、ここ(愛鷹広域公園多目的競技場(沼津市))のグラウンドです。
試合観戦はチケットが必要で、当日券も会場で販売をしていますが、ホームページから事前に買っていただいた方が若干お得に購入できます。
『ホームゲームを全部観に行きます』というコアなサポーターの方は、シーズンチケットという『1年間ホームゲームを観ることができるチケット』を買っていただいています。
座席は、メインスタンドの椅子席とバックスタンドの芝生席があります。大人だけで来場される場合は、メインスタンドがお勧めです。お子さん連れのご家族で来る場合は、バックスタンドの芝生に、ピクニックシートを敷いてご観戦いただくのもよいかなと思います。
コアなサポーターは、バックスタンドの芝生席のゴール斜め横あたりにいます。選手がゴールを決めたときに、走って行くのはそちらの方ですね。」
菅井「『何やってんだ』とか『ちゃんとやれよ』と熱く激励したい方は芝生席です(笑)
試合前には場外イベントブースでイベントをやったり、色々なパートナー企業さんも出店しています。
食べ物屋さんも出店しているので、それを食べて帰ってもいいです(笑)食べたり飲んだりしながら試合を観てもいいです。
試合を観てもらうきっかけ作りでは、色々と取り組んでいます。試合前やハーフタイムにも、イベントをやっています。何か気になるイベントや食事をきっかけに試合を観に来てもらっていいと思います。」
-最近はスタジアムの入口で、ハリセンも配っていますね。プログラムも配られているので、詳しくなくても大丈夫ですね。
広報「今年は、応援を楽しんでいただくために、スタジアムの入口に紙製のハリセンを置いて、自由に取っていただけるようにしています。
サッカーチームにはそれぞれクラブカラーがあって、うちは青色です。ファンの方は、青色のものを身につけていただいたり、会場で売っているタオルを選手が入場するときや交代で入るときに掲げてくれたりします。」
-ハリセンの音は、選手に響いていますか
菅井「響いています(笑)」
広報「応援の声は聞こえていますか。」
菅井「大体聞こえています。ただ、どういう応援をしているかまでは、聞こえている時もありますが、集中していて耳に届いてないという時もあります。」
伊東「細かいところまではわからないけど、声援があると背中を押してくれている、一緒に戦ってくれているって感じるし、テンション上がります。」
広報「スタンドのファン・サポーターも見えますよね。」
菅井「意外と見えます。試合の最初と最後に、観客席に挨拶するのでしっかり見えています。
アピールしてもらえれば、勝っている時は何かしらできるかもしれない。(笑)負けたら、なかなかできないけれど。」
-以前、観戦に行った際、誰よりも深いお辞儀をする菅井選手の姿が印象的でした(当日、撮影した写真を紹介しています)
伊東「負けた試合?」
菅井「負けたかもしれないね。」
-菅井さん、各方向に拍手をしていて心を打たれました。
菅井「本当ですか。次もやらないとダメじゃん。」
伊東「じゃ、次はもうちょっと深く。(笑)」
【チームブリヂストンサイクリング 自転車競技の観戦】
<トラック競技>
(監督から紹介)
監督「トラック競技は、伊豆ベロドローム(伊豆市)に来ていただくのが一番です。自転車競技の木製の板張りの室内競技場は、日本に3箇所しかありません。
その1つが伊豆ベロドロームです。残りは、伊豆市の競輪選手養成所内の競輪選手用、もう一つが最近千葉県にできました。国際標準規格の室内競技場は国内には3箇所しかないので、修善寺の伊豆ベロドロームで大会が行われることが多いです。」
伊東「レースもそこでやるのですか。」
色々と質問が飛び出しました。
監督「そこでレースもやります。東京2020オリンピックのトラック競技の会場でしたし、11月にはジャパントラックカップⅠ/Ⅱ(11/16~)があります。
彼ら(河野、松田)はナショナルチームにも入ってるので、基本的に、ほぼ毎日そこで練習をしています。」
伊東「観戦料はいくらですか。」
監督「最近やっとチケットが販売されるようになりました(参考:令和5年の全日本選手権は前売り1,000円)。以前は、自由に見れていましたね。」
菅井「ナショナルチームの選手がいるのに、ですか?」
監督「ナショナルチームの選手の練習は、いつも開放しているので、自由に観ることができます。最近、大会の時にインターネットでチケットを販売するようになりました。」
<ロードレース>
(河野選手から説明)
河野「公道を使って行うロードレースは、観戦の仕方が自由です。最近は、群馬や新潟や九州のレースに参加しました。
事前に『ここでレースがありますよ』と告知されるので、その場所に行ってもらうと、無料で沿道から観戦ができます。
応援というより、その場所でレースをやってるから、なんかフラッと見に行くか、みたいな感じになります。」
菅井「マラソンとか駅伝みたいな感じ?」
松田「そうです。周回のレースになると、15分に1回とか、早いと4分に1回位まわってきます。例えば『沼津市から伊東市まで1本で行きます』というラインレースでは、選手が1回通過して、チームカーという自転車を積んだ車が12台位通って終わりという感じです。交通規制とかもあるので。」
河野選手、松田選手が解説
菅井「サッカーの僕らと比べて、自転車は『松田選手』とか『河野選手』って声をかけても聞こえないですよね。」
松田「風を切る音とかもあり、聞こえづらいです。」
河野「スタート地点とフィニッシュ地点に一番多く応援の方々が来てくれるので、そこで声をかけてもらうことが多いですね。」
菅井「途中はあまりないの?」
河野「途中も人はいるんですが、一瞬なので。上り坂だと、ゆっくり走っていて聞こえやすいですが、きつい時は、ちょっと・・・。」
菅井「余裕がない、というか(笑)」
河野(笑)
監督「私は、チームカーを運転しながら、誰々いるなとか見ているよ。
大きな大会は、チームピットを囲う柵や選手と観客のエリア分けがありますが、ローカルな大会だと、全然それがなくて、お客さんはサインが欲しかったら選手に声をかけられるし、その場で一緒に写真を撮ることもできます。家族連れでチームピットに来る方もいます。選手と観客の距離が近いのが、自転車競技の特徴です。」
菅井「『よくやったなー』みたいな感じで声かける人も来ますか。」
監督「います、います。」
-結構、自転車競技は選手との距離が近いですね。ロードレースの会場で、チームブリヂストンサイクリングさんが、カードを配っているのを見ました。観戦に行ったら、カードをケースに入れて応援すればいいですか。
監督「そうしていただけるとわかりますね。選手からは一瞬で見えないかもしれませんが。」
松田「配っています。」
監督「ヨーロッパなど本場では、みんなポストカードを集めてサインをもらうという文化があり、日本でも各チームがカードを作っています。」
菅井「(選手カードを見ながら)皆さん若いですね。」
監督「うちのチームは若いですね。」
菅井「選手寿命はどのくらいですか?」
監督「35~36歳でベテランになります。サッカーは何歳位ですか。」
菅井「うちのチームは特殊なんで。(テルさん)いるんで(笑)」
伊東「特殊すぎるな(笑)」
菅井「平均は25~26歳とも言われています。30歳を超えたらベテランですかね。だからもう、僕はベテランの1人です。」
監督「若い選手は何歳くらいですか。」
菅井「高校を卒業した19歳の選手が一番若いかな。」
監督「会話がかみ合いますか?
うちのチームも、今大学2年生がいるのですが、私だけ歳が離れているので、話が通じないです。」
菅井「全然、違います。
会話もそうですし、SNSや携帯も、世代のギャップは感じます。」
監督「若い選手と一緒に会話する機会は多いですか?
うちのチームは、大学2年生の選手から30歳位の選手まで、一緒にハイエースに乗って4時間位移動するので、嫌でもみんなで会話をしています。」
菅井「そうなんですか。
僕らは練習に行く時は個人の車で行くことが多いです。アウェイの試合で移動する時は、バスや公共交通機関を使いますが、大体同じ年代で集まります。
僕らのところには若い選手は来ないですね。なかなか(笑)
気が向いたら、こちらから頑張って話しかけに行くときもあります(笑)
チームスポーツなので、気持ちよくやってもらうのが一番で、気を遣われないように、遣わないようにしています。」
2.自転車競技の試合っていつ行われているの?
伊東「僕らの試合はだいたい週に1回ですけど、自転車競技の試合の頻度はどのくらいですか。」
河野「トラック競技とロードレースを合わせると、シーズン中だと、週に1回あるときもありますし、2ヶ月空くときもあります。結構、まばらに開催されています。」
監督「ただ、週1回と言っても、この前参加したツール・ド・九州は、4日間毎日走っているので、週末が4日間潰れる感じです。ですので、週1回といっても、1回が1レースではないです。」
菅井「自転車競技のシーズンは、いつ頃ですか。通年で試合があって、2ヶ月休みとかが不意に入ってくるみたいな感じですか。サッカーだと、3月に開幕して、今年だったら12月の1週目で終わります。」
河野「レース自体は1年中やっています。いわゆるオフシーズンと言われてるのが、11月から2月ぐらいまでですね。」
松田「自転車競技の場合は力の入れどころがはっきりしてるので、『5月の大会めがけて、1月から頑張ってきました』という人だと、その後のレースでは、ちょっと調子が落ちていく感じになります。
『後半に向けて調子を上げていきます』という場合は、前半はそこそこで、後半調子が上がってくる感じです。」
菅井「『この大事な大会に合わせて』って感じなの?」
松田「ロードの選手だと、ずっとコンスタントに体重も揃えて、レース前にはさらに絞っていくという感じでコンディションを整えています。
トラック競技は顕著で、「世界選手権」や「オリンピックのためにポイントを取れる大会」が決まっているので、それに照準を合わせて戦っています。」
3.選手達がお勧めする東部地域の場所はどこ?
-河野選手からは、こちら。ブリヂストンの選手がよく走っているところですね。
河野「そうですね。僕たちが毎朝伊豆ベロドロームに練習に行くときに通る河川敷です。」
監督「家から伊豆ベロドロームまで何km位?」
河野「20km位です。」
菅井「自転車で行くんですか。」
河野「そうです。」
菅井・伊東「通勤が自転車!」
河野「大体、40~50分ぐらいで着くので。」
菅井「でも、その距離だと、トレーニングじゃないですよね。」
河野「そうですね、通勤という感じです(笑)」
-松田選手からは違う雰囲気の写真が届いています。
-アスルクラロ沼津さん、SUP(サップ)※やる人いますか。
※SUP スタンドアップパドルボートの略
菅井「やったことないですね。」
監督「河野、(松田のSUP)知ってた?」
河野「知らない。」
監督「(松田)祥位のそんなところ知らないって感じ(笑)」
(一同笑)
菅井「めっちゃ東部満喫してるな(笑)」
松田「チェレステカフェのオーナーさんに連れて行ってもらいました。」
伊東「自分のボード?(笑)」
松田「自分のボードではないです。
これは、初めて行った時の写真ですが、ちょっとした気分転換です。オフシーズンの冬には富士山も見えるので、やる人も多いみたいです。」
-アスルクラロ沼津さんのお勧めは?
伊東「俺、山が好きで、去年、みんなで伊豆パノラマパークの山(葛城山 山頂付近)に、トレッキングに行ったんです。足湯やカフェもあって、そこから見る駿河湾と富士山、すげえ楽しい。」
菅井「あそこいいっすよね。」
伊東「その時はすごく風が強くて、ロープウェイが止まっちゃって。
僕ら、歩いて登った人たちの貸切みたいな感じだったんですよ。
めっちゃ風強くて寒かったけど、冬場だから富士山が綺麗に見えて、もう、すっげぇ気持ちよかった。」
菅井「伊豆パノラマパーク、行ったことありますか?」
松田「ないです。」
菅井「俺は、伊豆パノラマパークのロープウェイ、最初びびりました。ガタンってなるし(笑)」
伊東「歩いて余裕で上がれるぜ(笑)」
菅井「それは慣れているから(笑)」
登山道も整備 徒歩でも可能です(トレッキングで城山等周辺の山と一緒も)
菅井「富士山と駿河湾、日本一の高い山と、深い海が見れるからね。」
伊東「景色はめっちゃ良かった。」
-アスルクラロ沼津さんイチオシは、伊豆パノラマパークがある山。あと、お茶ですよね。
伊東「お茶だね。」
菅井「テルさん、めっちゃ街中にいますもん。沼津茶ののぼりで(笑)」
※沼津茶についてはこちら
https://numazu-tea-drinking-movement.jp/shop/
皆さんから東部のお勧めを聞いたところで、思ったより時間が押してしまい、トークはここで終了です。
動画前編
動画後編
その後は、河野選手が自転車で上り坂を3本走る様子をみんなで見学。その後は、4人でサッカー体験をしました。
その様子は、番外編で。
東部地域から、日本へ、世界へ。サッカーと自転車競技の2つのチームに、東部地域の魅力「スポーツ」として紹介させていただきました。
アスルクラロ沼津 菅井選手、伊東選手、チーム関係者様
チームブリヂストンサイクリング 河野選手、松田選手、宮﨑監督、チーム関係者様
御協力いただき、ありがとうございました。
東部地域局は、これからも東部地域の魅力を各方面から紹介していきます。
\ 静岡県東部地域ってこんなところ /
地域の輝くヒト・コト・モノを紹介しています
静岡県 東部地域局
https://www.pref.shizuoka.jp/kensei/chiikikyoku/tobuchiiki/