フカボリ

10月1日(火)から始まります!救急安心電話相談窓口#7119

2024年8月26日

 今回は10月1日(火)から始まる、救急安心電話相談窓口#7119を取材しました。救急というと119番のイメージですが、#7119にかけると、どんな相談ができるのでしょうか。そして#7119の導入の背景とは?誌面ではお伝えしきれない救急安心電話相談窓口の詳しい内容について、消防保安課の坂部主任にお話を聞いてきました。

目次

  1. #7119とは
  2. #7119が導入されている背景について
  3. 迷ったらまず相談!ぜひ活用してください。
今回、お話を聞いた県消防保安課の坂部主任

1.#7119とは

-#7119とは何ですか。

 #7119は、急な病気やけがをしたときに、救急車を呼んだ方がいいのか、今すぐ病院で受診した方がいいのか、など迷った際の電話相談窓口です。看護師や医師などの専門の相談員からアドバイスを受けることができます。相談員は、相談を通して病気やけがの症状を把握し、救急車を呼ぶべきか、すぐに医療機関へ行くべきか、または様子を見て翌日以降の診療時間内に受診すればよいか、などのアドバイスをします。適切な診療科目や医療機関の案内もします。けがの場合には、応急手当の方法についてもアドバイスします。

-相談できる日や時間帯はあるのですか。

 平日は18時から翌日の朝8時。土曜日は13時から翌日の朝8時。日曜日と祝日は終日、相談できます。

-医療機関の診療時間外に相談できるのは心強いですね。相談することができない内容はありますか。

 はい。相談対応できない内容としては、治療中の病気に関する相談、セカンドオピニオン、薬の飲み方などの医薬品に関する相談、医療機関へのご意見などです。

-子どもの急な病気やけがも相談できますか。

 「救急安心電話相談窓口(#7119)」はおおむね15歳以上を対象としています。そのため、子どもの症状の相談については、「静岡こども救急電話相談(#8000)」をご利用ください。#8000では、こどもの急な発熱、怪我等でお困りのとき、周りに相談できる人がいなくて不安なとき、救急病院に受診させるべきか迷われているときに、専門家である看護師や小児科医が電話でアドバイスします。

2.#7119導入の背景について

-#7119導入の背景を教えてください。

 まずは県民の皆さまの安全・安心のためです。急な病気やけがの際に、病院へ行った方がいいのか、救急車を呼んだ方がいいのか、判断に迷うこともあると思います。そんなときに相談できる窓口があると安心です。実際に、#7119を導入している大阪市では、#7119利用者の約9割が「大変役に立った」、「ある程度役に立った」と回答しています(令和4年度大阪市消防局のアンケート結果)。
 県内のアンケート調査※においても、「救急車の要請判断に迷ったことがある」と答えた方は40%でした。また、「救急車の要請に迷った場合、電話相談窓口は必要か」という質問では76.7%の人が「電話相談窓口は必要」と回答しています。そのため、こうした県民の方が困ったときに利用できる相談窓口を設け、不安を解消するために導入に至りました。
 また、救急車の適正利用も導入の背景にあります。令和4年度における県内の救急出動件数は183,824件で、前年度(令和3年度)よりも16.7%増加しています。また、搬送される方の人数も増加傾向にあります。救急車の出動件数が増えると、現場への到着時間が遅くなったり、緊急性の高い人の搬送が遅れたりします。そのため、#7119の導入により、救急車を利用する軽傷者の割合の減少や不急の救急出動の抑制が期待されます。
 そして、救急医療機関の受診の適正化も挙げられます。#7119を導入することによって、救急医療機関の負担軽減や重症患者への早期かつ適切な医療の提供を図ることができます。#7119を導入した札幌市では、医療機関における時間外受付者数の減少効果が確認できました。
 ※県政インターネットモニターアンケート

#7119導入の背景を詳しく説明してくれました

3.迷ったらまず相談!ぜひ活用を。

-#7119の導入にあたって、県民の方へメッセージをお願いします!

 急な病気やけがで、救急車を呼ぶべきか、今すぐ病院へ行くべきか迷ったら、まずは#7119へ相談をしてみてください。最近は近所の目を気にして119番への連絡をためらう方もいらっしゃいますが、#7119を活用いただくことによって、専門的な見地から潜在的な重症者を発見することにつながります。#7119に電話していただくことで、少しでも不安が解消されればと思います。ぜひ活用していただきたいと思います。

取材を終えて

 #7119は、安全・安心のための制度であることが分かりました。急な病気やけがは、休日や夜間だけど病院に行くべき?と判断に迷い、不安になることもあります。また、自分は大丈夫、と思い込んでいたら実は重症だった・・・ということもあるかもしれません。そんな時、看護師や医師などの専門家に相談できるのはとても心強いですね。#7119は10月1日(火)から始まります。県民だより9月号をお手元に保管していただき、いざというときはぜひ#7119を活用してみてください。

―――↓問い合わせ―――――――
県広聴広報課 電話054(221)2231 FAX054(254)4032

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