フカボリ

くふうハヤテベンチャーズ静岡の魅力と今後の展望
―静岡県民特別招待DAYに行ってみた!―

2024年9月12日

 こんにちは、メディアチャンネル学生特派員の海野です。
 今シーズンからプロ野球2軍に参入した、くふうハヤテベンチャーズ静岡をみなさんはご存知ですか?私は、8月4日に沼津市の県営愛鷹球場で行われた中日ドラゴンズ戦に行ってきました。県営愛鷹球場は、東名高速道路「沼津IC」から車で5分ほどの場所にあり、駐車場も多く用意されていました。静岡市内からは、約1時間で行くことができました。
 さて、試合は、ハヤテ先発は新加入で昨春WBCオランダ代表のバングルプ投手、対する中日ドラゴンズは、柳投手―宇佐見捕手バッテリーで1軍のような顔ぶれで始まりました。結果は11―8でハヤテが負けてしまいましたが、とても楽しい時間でした。
 私は野球が大好きです。大好きな野球の魅力を静岡県民の皆さんに広めていきたいと思います。そこで今回はなんと、球団社長の池田さんと職員の関さんのお二人にお話を伺うことができました!静岡県と協力して行った「静岡県民特別観戦DAY※」について、くふうハヤテベンチャーズ静岡の魅力や今後の展望についてお届けします。

※ 静岡県民特別観戦DAY
静岡県とくふうハヤテベンチャーズ静岡の合同事業
2024年シーズンウエスタンリーグ公式戦(交流戦含む)ホームゲームに静岡県在住の方を計8試合(草薙総合運動場硬式野球場、浜松球場、静岡県営愛鷹球場の3球場)に8500人を無料招待

目次

  1. 球団広報 関さんが県民特別観戦DAYにかけた思い
  2. 池田球団社長に直撃!ファーム(2軍)専属チームだからこその育成方針
  3. 実際に観戦してみて感じたこと、くふうハヤテベンチャーズ静岡の魅力

1.球団広報 関さんが県民特別観戦DAYにかけた思い

 始めに、静岡県民特別観戦DAYを企画した背景やイベントにかけた思いを、球団広報の関さんに伺いました。

ーどういった思いがあってこの企画を行いましたか。

 今年できたばかりの球団なので、まずは「県民の皆さんに球団について知ってもらう」、「野球を楽しんでもらう機会を作る」ことをやりたくて静岡県と合同で企画しました。

ーこの企画を行うにあたって他のスポーツや他球団を参考にしましたか。

 他のチームを参考にしつつ、今回のこの形になりました。ですが、まずはこの企画は、「県と何か一緒にできないか」という中で生まれた企画でした。

ーターゲットにした層などはありますか。

 まだ球団として、どの層にも認知が足りていないと思いますので、「特にこの層」と決めていたというよりは、幅広い層に来ていただきたいと思っていました。また、県との企画でしたので、東部(愛鷹球場)、中部(草薙球場)、西部(浜松球場)で開催して、幅広い層の方に来ていただけるようにしました。
 印象としては、愛鷹球場での試合は、日中で夏休みということもありファミリーが多かったと思います。草薙球場でのナイターゲームは、結構仕事帰りや学校帰りの方が多かったように感じました

ーこの企画を募集するまで不安はありましたか。

 初めての企画でしたので、「どれくらい反響があるのか」が私たちも分かりませんでした。他のスポーツでも無料招待をやっているときは、結構いっぱいになっているイメージがありましたので、「無料なら来てくれるかな」という気持ちと、「立ち上がったばかりの球団でどのくらい見たい人がいるのかな」という気持ちでした。

ー実際に企画をやった日とやらない日で違いはありましたか。

 やっぱり観客の数が違いました。1番多い時で2000人以上の日もありました。普段だと平均が1000人弱なので、それに比べて試合中の歓声や応援の声が大きく感じました。
また、県民招待DAYの日は、来場者数を多く見込んでいたので、飲食店の方もたくさん商品を用意してくださったり、県の方もブースを出していただいたりして、コンコースの部分でもにぎやかになっていました。

ーこの企画で募集をかけてすぐに応募が埋まったと伺いましたが、反響はどうでしたか。

 こちらの予想を上回る勢いでお申し込みをいただいて、すぐに枠を広げる対応をとりました。かなり驚きのスピードではありました。土日やナイターの遅い時間は、すぐに埋まってしまいました。

ー今後、今回足を運んでくださったファン、お客さんをどうやって定着させていこうと考えていますか。

 球団の広報としては、今はまだ、野球だけになってしまっていて、スタジアムグルメなどがないので、球場でイベントなどができたらいいなと思っています。そういったことができると、イベントに来た人にも野球をテレビではなく、現地で見る楽しさを伝えられるのではないかと思います。

ー今は情報の発信が球団のホームページとグループのX(旧Twitter)のみだと思うのですが、これ以外のSNSなどを使って情報発信していく予定などはありますか。

 SNSについては、球団のものを作れたらと思い、現在、社内調整中です。いずれできたらと思っています。今は、情報収集がSNSの時代なので、そういったところもやっていきたいとは思っていますが、それ以外の方法でも情報発信していけると思います。

ー「静岡といえばサッカー」のイメージが強いと思いますが、今後、「野球」のイメージを定着させていくために、どういった活動をしていきたいですか。

 来シーズンも県内の他の球場で試合をしたいと思っています。そういった時に、イベントを行ったり、行政の方と一緒に何かをしたりできたらいいなと思います。先ほどの話にもつながりますが、SNSなどでの広報活動にも力を入れていきたいです。また、静岡市をホームタウンにしておりますが、まだ市内での「ホームタウン感」を作りきれていないので、地域の取り組みに参加するなど、地域にもっと入り込めるような活動をしたいと思っています。

2.池田社長に直撃!ファーム(2軍)専属チームだからこその育成方針

 続いて、池田 球団社長に、ファーム専属チームとしての選手の育成方針や将来展望を伺いました。

ーまず、チームのテーマに掲げる「育成」についてお伺いします。ファーム(2軍)専属チームということで、シーズンでいい選手は12球団に行ってしまい、ドラフトでの獲得もできない。その制約の中でどのように選手を育てていこうと考えていますか?

 100%12球団に行きたい選手が集まっています。私たちは、ドラフトでは選手を獲ることができないので、ドラフト漏れの選手を獲ることになります。今、この仕組みは正式にあるもので、独立リーグがほぼ同じ仕組みです。実際、球団独自トライアウトで25人ほど獲りましたが、応募自体は200人ほどありました。当然、育成を念頭にして試合をしていくので、そういった起用方法をとっています。今年の秋のドラフトなど、みんなが同じ方向を向いているので、現時点で育成はうまくいっていると思います。

ーまた、チームの掲げる目標にある「ファームリーグで日本一になる」についてもお伺いします。「育てて獲られる」この構造の中だと大変なこともあると思いますが、目標達成のためにどう他球団に対抗していきますか。

 最低でも10年はかかるかなと思っています。選手の入れ替わりがある中、残った選手が流れを作っていくことで、戦力を維持していくしかないかなと。若い選手は出て行ってしまうので、残った元NPBの選手や外国人選手を入れながら、戦力を落とさないで育成をしていこうとしています。至難の業ではありますが、やり続けるしかないかと思います。

ー今日は「静岡県民特別観戦DAY」ですが、社長としてこの企画についてどう思いますか。シーズン開幕時に比べて感じる違いなどはありますか。

 この企画は、無料枠を使って、まずは試合を見てもらうために行いました。いつも、来てくれているお客さんが少しずつ増えているなと感じてはいます。しかし、正直に言うと、劇的にお客さんが増えたというわけではありません。ですが、やり方次第では、まだまだお客さんが増えるな、と思っています。来たことなくても、ハヤテのことを知ってくれている人増えましたからね。

ーくふうハヤテベンチャーズ静岡の見どころ、魅力を教えてください。

 「推し活」だと思います。ハヤテの選手で、有名な選手はあまりいませんが、これから有名になる可能性がある選手は、たくさんいます。地下アイドルのように応援していただいて、スターになる背中を押していってほしいです。また、試合もすごく面白いです。他球団は1軍の選手の調整に試合を使っていますが、ハヤテは、毎試合がトライアウトや試験のような感じなので、泥だらけで一生懸命です。また、ハヤテが8、9回で勝っていると、相手も調整から本気の試合に変わるので、今までファームでは見られなかった試合が見られます。

ー最後にファンの方、静岡の方にメッセージをお願いします。

 もう県民球団なので、一度球場に足を運んでいただきたいです。球場に来られない方も、テレビ、インターネットなどでも試合が見られますので見ていただきたいです。

3.実際に観戦してみて感じたこと、くふうハヤテベンチャーズ静岡の魅力

 私が球場に入ってまず感じたのは、1軍の試合よりもずっと選手との距離が近いことでした。1軍の試合は、お客さんの声や球場の音響によって、選手の声やプレーで生まれるさまざまな音を聞くことが難しいです。
 一方、2軍の試合は、球場の規模が小さいので、選手たちが仲間を鼓舞する声やボールがミットに入る音、バットにボールが当たった時の音など、はっきりと聞くことができます。私たちファンの応援する声も、しっかりと選手たちに届いているはずです!
 また、くふうハヤテの選手たちは、ホームゲームの後にファンの方のお見送り(土日祝のみ)を行っています。これは、ファンからすると選手を間近で見ることができて、とてもうれしいファンサービスです!ここではなんと、選手や監督からサインをもらうことができます!ファンの方の中には、ユニフォームなどのグッズに、ほとんどの選手にサインをもらっているような方もいらっしゃるみたいです。
 今回、2軍の試合を初めて観戦しましたが、1軍の試合では感じることのできない魅力がいっぱいありました。静岡県民に愛される球団になっていってほしいです。
みなさんもぜひ、くふうハヤテベンチャーズ静岡の試合を一度見に行って「推し」を見つけてみてください!
 球場はとても暑いので、今の時期に行かれる方は、暑さ対策をしっかりして行ってくださいね!

赤堀監督にインタビューもしましたので、その様子はこちらの動画からご覧ください!

―――↓問い合わせ―――――――
県広聴広報課 電話054(221)2231 FAX054(254)4032

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