フカボリ

持続可能な観光地の秘密とは?伊豆パノラマパークの挑戦

2025年3月31日

SDGsとは、国が掲げる世界的な目標ですが、実際に私たちの身の回りで実現できているのかを考えると、まだ課題が多いと感じています。伊豆パノラマパークでは独自のSDGsに沿った取り組みを行い、成果を出しています。単なるスローガンではなく、実際に観光客が参加できる形になっており、SDGsの意義を楽しく学べます。

目次

1. 伊豆パノラマパークとは?

2. なぜSDGsに取り組むのか?

3. 魅力的なSDGsアクション

4. 伊豆パノラマパークの想い

5. おわりに

1. 伊豆パノラマパークとは?

静岡県の絶景スポット、伊豆パノラマパーク。ロープウェイで山頂へと登り、碧テラスからは駿河湾と富士山を一望できる圧巻のパノラマビューが楽しめます。しかし、それだけではありません。伊豆パノラマパークは今、SDGs(持続可能な開発目標)に注力し、未来に優しい観光地を目指しています。今回は積極的にSDGsプロジェクトに取り組むスタッフさんにお話を伺いながら、施設内を巡りました。そこで特に注目してほしい、伊豆パノラマパークの魅力的なSDGsアクションを紹介します!

伊豆パノラマパーク公式ホームページより
晴れの日は富士山が見られます

2. なぜSDGsに取り組むのか?

「観光地は楽しいだけでなく、未来を考える場所でもある」 伊豆パノラマパークでは、SDGsを「押し付け」ではなく、楽しみながら意識できるものにしたいと考えています。そのため、有志のスタッフチームが中心となり、営業やレストラン、施設管理などさまざまな部署の視点を生かし、独自のSDGsアクションを生み出しています。伊豆パノラマパークで動いているSDGsアクションは全て現場スタッフから出たアイデアです。現在、その取り組みは30個程にも上り、多様なアイデアで訪れる人々に新しい気づきを与えています。

取材風景 この後スタッフさんと施設内を回りました

3. 魅力的なSDGsアクション

3.1 コーヒーグラウンズ再利用 – 消臭剤が無料配布中!

碧テラスの一角に、おしゃれなコーヒーショップが。そこで出た「コーヒーグラウンズ(コーヒーのかす)」を、ただ捨てるのはもったいない…そんな発想から始まったのが、コーヒーグラウンズの再利用プロジェクト。

・見た目も可愛く、ほんのり香るコーヒーの匂いが魅力で訪れる人にちょっとした癒しを提供。

・無料配布しているので、来場者も気軽に手に取れる

これなら 「可愛い」「エコ」「映える」 の三拍子が揃い、SNS映えを狙いたい若者にはピッタリ!

将来的にはリサイクル商品開発も検討中とのことです!

レジ横などに分かりやすく置かれていました

3.2 竹灯籠 – 放任竹林を生かした幻想的なライトアップ

伊豆パノラマパークの夜を彩る竹籠灯。放任竹林の竹を使って手作りされた灯籠が、和の雰囲気を生かした幻想的な光景を楽しめます。イルミネーションとは違う、柔らかな明かりが景色に溶け込んでいました。実際にその場に立ってみると、静かであたたかい雰囲気を感じました。

・伊豆ならではの景色を最大限に生かしたいという想いから3年前にスタート し、リピーターも増加中

・地域の放任竹林問題も同時に解決する SDGsの好例

スタッフの方に竹籠灯の今後についてお聞きしたところ、伊豆パノラマパークの名物として定着させ、多くの人にその美しさを体感してもらいたいと考えているそうです。家族や友達同士の思い出作りにもおすすめ。「映えスポット」 として、押さえておきたいポイントです!

景色に溶け込む竹籠灯

3.3 ジェンダーレス制服 – 誰もが自分らしく働ける職場へ

伊豆パノラマパークでは、 スカートorパンツを自由に選べる ジェンダーレスな制服を採用しています。自分が一番働きやすいスタイルを選べることで、スタッフ一人一人がより自分らしく、のびのびと働いています。実際に現場でスカートを選んだ方、パンツを選んだ方、両方に会うことができましたが、

スカート派:「履きやすい!」

パンツ派:「動きやすい!」 

と、それぞれ満足している様子でした。

多様性への理解が進む中で、「自分らしくいられる場所」として、若者世代からの共感を得られるポイントです。

3.4 環境にやさしいカトラリー進化中!

現在、レストランではバイオマスプラスチック配合のカトラリーを使用しています。これは、植物由来の原料を使うことで、石油資源の使用を減らし、CO2の排出抑制に貢献する素材です。ただし、土には還らないため、今後は地元企業と協力し、自然に還る素材のカトラリー導入に向けた取り組みを進めていきます。

伊豆パノラマパークは、環境への負荷をさらに減らし、持続可能な観光地を目指して挑戦を続けています。

3.5 その他の新たな挑戦

マウンテンクリーン活動:ハイキングコースの清掃をボランティアで実施。地域を守る活動として継続中。

マウンテンクリーン活動の様子

また、食品ロスの削減を目指し、鹿やイノシシを活用した地産地消メニューのジビエピザが限定で登場することも。地元の特産品を販売するショップや、地元食材を使用したメニューは、地域経済の活性化に貢献しており、訪問者に「ここでしか味わえない」体験を提供しています。

猪生ハムのピッツァ
鹿サラミのピッツァ
地元食材を使っています!

4. 伊豆パノラマパークの想い

取材の最後に、伊豆パノラマパークのスタッフさんからこんなメッセージをいただきました。

“楽しさと持続可能性の両立” 、伊豆パノラマパークはその実現に向けて遊びながらSDGsを学べる場所を目指しています。SDGsを難しく捉えずに、「あ、これって地球にやさしいんだ」などというちょっとした気づきを大切にしています。これからも「環境・資源を大切にする思い×自然の美しさ」を発信し続け、県内外の人に愛される場所にしたいです。

それが即実行に移され、実際に来場者の方からうれしい言葉をもらっているとのこと。私はこのスピード感と柔軟さが伊豆パノラマパークの魅力につながっていると思います。

現在進んでいるのは山頂の更なるバリアフリー化。伊豆パノラマパークでは何度も足を運びたくなる場所を目指し、そのための仕掛けを常に考え、挑戦し続けていることを実感しました。

そして、「若者が自然に触れるきっかけ」を提供したいという想いも。 年中無休で営業しているため、行きたい時にいつでも訪れることができるのも魅力の一つです。

5. おわりに

伊豆パノラマパークは、 絶景を楽しむだけでなく、SDGsを意識した体験ができる場所。 「行ってみたい」「体験してみたい」 と思わせる要素がたくさん詰まっています。自然を感じながら、 SDGsを身近に感じることができる伊豆パノラマパーク。 次の休日には、 「映え」「エコ」「絶景」 を体感しに、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

「SDGs×絶景スポット」として、伊豆パノラマパークの魅力を再発見! ぜひ、SNSでも「#伊豆パノラマパーク」をチェックしてみてくださいね。


伊豆パノラマパーク公式サイト
https://www.panoramapark.co.jp/

―――問い合わせ―――――――
県広聴広報課 電話054(221)2231 FAX054(254)4032

FacebookTwitterLine
記事一覧へ

最新記事

サムネイル

持続可能な観光地の秘密とは?伊豆パノラマパークの挑…

サムネイル

自然と共に育むお茶~まるたま茶屋の想い~

サムネイル

【世界お茶まつり2025】静岡茶を味わい尽くす!新…

過去の記事