フカボリ

高校生起業家!?アントレプレナーシップ育成プログラム「FuJI」を通して

2025年5月30日

 皆さんは、「FuJI」(Future Japan Innovator)を知っていますか?

 未来の起業家を目指す高校生に向けた、約7カ月間に及ぶアントレプレナーシップ育成プログラムです。昨年度、1期生20人が受講し、かけがえのない経験と学びを得ました。

 今回県民だより6月号でも特集をしている「FuJI」ですが、いよいよ2期生の募集を開始します!

 フカボリでは、3月に開催された1期生による成果報告会で最優秀賞に輝いたチーム「OASIS」のメンバー、大井湧瑛(ゆうえい)さんにインタビューをしてきました。

 応募を迷っている方、興味がある方、ぜひご覧ください!

1. 参加のきっかけ

2. 「FuJI」に参加して

3. 応募を考えている方へ

4. 最後に

1. 参加のきっかけ

――まず応募しようと思った理由を教えてください。

 去年の夏ごろから、ビジネスのプロジェクトに参加したいと考えていて、その時話をしていた友人が「FuJI」の情報を持ってきてくれました。

 内容がかなりガチ過ぎて不安だったんですが、やれるだけやってみようと思い応募してみました。

――応募の決め手となったものは何ですか?

 応募のホームページが結構作り込まれてるなって、あとキャッチコピーですかね。この「キミが、日本の中心から世界を変えていく。」っていう。ゲストの方とか、スケジュールも作り込まれてるし、東京に研修に行けるのもうれしかったです。

▲ 「FuJI」ホームページ(クリックでホームページに飛びます)

2. 「FuJI」に参加して

――他の育成プログラムと「FuJI」とで違いなどありましたか?

 全然違いますね。自分が同時期に掛け持ちしているプログラムがあって、そっちはマインド面というか、総合の授業の延長という感じでした。どっちがいいというわけではないんですけど、「FuJI」は初日から高校生起業家として見てもらえて、自分のアイデアが市場に出したときに売れるものかどうか、ビジネスとしての成長性はどうかなど、事業を作るノウハウを教えてくれました。本当にすぐにでも起業ができるようなイメージです。期間も長いので、最初はマインド面から始まり、どうやって会社を作ってお金をもらって顧客に出していくか、1から10まで見てもらえるのが「FuJI」でした。

――印象に残ったプログラムや良かったプログラムを教えてください。

 講義がどれも刺さりました。特に岩元さんの講義が心に残っています。情熱あふれる方で、自分のやりたいことをバシっと伝えてくるみたいな講義だったので、自分はすごく感動して、めちゃめちゃいい映画を見たような充実感で帰ったのを覚えています。

 スキル面だと豊間根さんの「絶対伝わるプレゼン術」ですね。自分はもともとプレゼンが得意な方だと思っていたんですが、講義を聞いて、「全然自分できてないじゃん、これはすげえわ!」って。プレゼンの質が3段階ぐらい上がりました。今までとは全然変わって、学生っぽいプレゼンから一気に起業家のピッチに立ったみたいな変化を感じました。

▲ 講師の岩元さん
▲ 講師の豊間根さん

――大変だったこと、苦労したことはありますか?

 大変じゃないことのほうが少なかったですね。ずっと大変でした笑。

 その中でも、自分にとっては仮説検証はすごく大変でしたね。自分のアイデアを作って、これをどうやって売り込んでいくか、となったときにひたすら地道に起業家のコミュニティだったり、企業の方にアポを取ったり、大変ではありました。やっぱり学生に話しかけるのは簡単だけど、企業の方となると距離があるし、なかなか接点が作れなくて、そのときはすごい不安でした。

――身についた能力、得られたものはありますか?

 今でも同じチームで引き続き事業を進めていて、そういう意味では得られたものといえば仲間ですかね。かっこつけるみたいになっちゃったけど笑。一人でやっていくとやっぱりしんどいんで、そうなったときに同じ学生だったり、やってみようよと言ってくれる大人の方がいるのは大きいなって思いしたた。

自分は「OASIS」のプロジェクトリーダーをやらせてもらって、責任感だったり判断する力は今までなかったので、そういうスキルも身についたかなと思います。

▲ 大井さんたちの事業アイデア、高校生向けインターンシッププラットフォームサービス「OASIS」
▲ チーム「OASIS」のグループワークの様子

――プログラムを終えて考え方が変わったなど、自分の変化はありましたか?

 めっちゃありますね。もう別人ですよ、多分笑。

 いろいろあるんですが、挑戦するときのハードルが下がったかな、と感じます。積極的にやろうと言える人になった。今までは失敗するとか、周りからどう思われるかとかがすごく気になるタイプだったんですけど、どんどん新しいことをやっていくほうがいいじゃん、楽しいし、みたいな感じで考え方がポジティブになりました。

 人生観で言うと、今までは勉強が全てだったところがあって、いい高校、いい大学に行っていいところに就職するのが全てだと思っていました。好きでもない勉強をがんばってやっていたのが辛くて。今回「FuJI」でいろんな価値観を持った大人の方と話して、世の中勉強だけが全てじゃないなと思い始め、本当に好きでやりたいことがあるならそっちを思い切って選んでみるという風に考え方が変わりました。やらないといけないことよりやりたいことを優先できるようになりました。好きなことしかやってないです。いいのか悪いのか笑。

――今後の目標、将来像はありますか?

 まず「OASIS」は、いろんな方が応援してくれてるので、実際に起業をして、結果を残すまでは責任を持ってやりきりたいと思っています。

 将来像は今考え中で、ざっくりはしてるんですけど、やっぱり自分の好きなことをそのまま仕事にしたいと思っていて、常に新しいものにチャレンジしていきたいです。今まではレールに乗って来たけど、ここに来て初めて自分で人生のかじを取り始めた感じがあります。
遊ぶことがすごい好きで、遊びの中で学べることだったり、面白さみたいなものを人に伝えるのが好きなので、将来的にはそういうエンターテインメントな仕事を見つけたいと思います。

3. 応募を考えている方へ

――「FuJI」をどのような人に勧めたいですか?

 学校でやることは自分に合わないとか、もっとこういうことがやりたいんだよ、という人は絶対応募した方がいいと思います。そういうエネルギーというかパッションを持っている人は。

 自分はそういう気持ちがあって、夏休みぐらい好きなことしようと思って参加しました。何かやってやろうぐらいの気持ちでも全然いいと思います。

――「FuJI」の魅力は何だと思いますか?

 めちゃめちゃレベルが高いとこですかね。参加してる人のレベルも、教えてくれる方も。それが一番大きかったです。合宿でも夜遅くまで親身に接してくれたりして、自分の中ではそれがすごくいいなって。他の育成プログラムだと、結構子どもだと思って接してくる方も多いんですけど、「FuJI」の方は全力でぶつかって来てくれるんです。こっちもやりがいがあるし、ありがたかったです。本気なんですよね。妥協しないっていうか。

――起業という選択肢を考えるようになったきっかけは?

 中学生のときにたまたま起業家の方と話をする機会があって、そこで起業っていう選択肢があるんだ、すごい人だなと思いました。昔からビジネスが好きで、自分でやりたいことをやって、お金を稼いで、お客さんを幸せにする。今あるものじゃなくて、今ないものを新しくつくるっていうことにすごいワクワク感を感じました。自分のやりたいようにできるというか。考えるだけ考えて、考えまくって、新しいものをつくる。それがまさにクリエイティブだなって。それで起業してみようって思いました。

――応募を考えている、迷っている人たちへのメッセージをお願いします。

 やりたいことはあるんだけど、声を上げられずに諦めている高校生がいっぱいいるんだろうなとは思っていて、「FuJI」はそういう人たちが、同じような志、波長を持った仲間たちと自分のやりたいことを爆発できる場所だと感じました。

 参加は大きな一歩になる。やりたいことがなかったとしても来たら見つかるかもしれないし、周りの人と同じ場所を目指して走って行けるかもしれない。勇気を持って応募してみてほしいと思います。

 学校だけが全てじゃないと思うので、自分がいいなと思ったらやってみるのがいいんじゃないか。そんなことやってないで勉強しなさいと言われるかもしれないけど、ここで貫き通すのは、次にまた自分がやりたいことができたときの支えになるし、その気持ちを捨てないでいい環境に身を置くのは大事だと思います。

4. 最後に

 今回のインタビューでは、やりたいことにまっすぐな大井さんの熱い思いを強く受けました。また、自分の芯を強く持ったはっきりとした受け答えからは、「FuJI」での7カ月の成果も感じられました。

 「FuJI」は、著名な講師陣、起業家による講演やスタートアップキャンプなど充実したプログラムを通し、自分でも明らかな変化を感じるほど成長できる場です。新しいことに挑戦するのは常に不安があるものですが、この貴重なチャンスに一歩踏み出してみませんか?

 2期生募集は、6月1日(日)から開始します!ぜひ応募をしてみてください。

県民だより6月号関連記事URL:

https://www.pref.shizuoka.jp/kensei/pr/johoshi/kenmin/1070652/1071720/1071724.html

「FuJI」公式サイト
https://fuji-innovator.shizuoka.jp/

―――問い合わせ――――――――――――――――――――――――――

県広聴広報課 TEL:054(221)2231 MAIL:pr@pref.shizuoka.lg.jp

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