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どんな日本語を日常で使っていますか?多言語落語とやさしい日本語講座から学ぶ

2026年1月21日

こんにちは!学生特派員の鳴海です。
今回はやさしい日本語講座と多言語落語について調査してきました。
皆さんは、「やさしい日本語」をご存知でしょうか?
知らない方も多いと思いますが、この記事をきっかけにぜひ覚えて、実践していただければ大変うれしいです!

目次
1.「やさしい日本語」とは
2.「やさしい日本語」講座を受けてみました!
3.外国人の方と「やさしい日本語」実践練習
4.多言語落語を聴かせていただきました!
5.3言語落語家らむ音さんへインタビュー
6.取材を終えて

1.「やさしい日本語」とは

「やさしい日本語」とは、普段使っている言葉を相手に伝わるように言い換えるなど、思いやりの気持ちを持った、分かりやすい日本語のことです。(県多文化共生課ホームページより)
例えば、「土足厳禁」という言葉は、日本語話者は理解ができますが、日本語に不慣れな外国人の方には伝わりません。そのため、別の言葉に変える必要があります。
皆さんなら、どのように変えますか?この場合は、「くつを ぬいでください」と変えると「やさしい日本語」になります!
「やさしい日本語」の取り組みは、阪神淡路大震災の折に、緊急速報や避難指示を理解できない外国人の方が多くいたことから始まりました。
また、「やさしい日本語」は外国人の方だけではなく、子どもやお年寄り、障がいのある方にも伝わりやすく、多くの人にとって必要なものです。
ただ、「やさしい日本語」の必要性は感じても、実際にどうやって言葉を変換をすればいいの?と疑問に感じる方もいると思います。
今回取材させていただいた「やさしい日本語」講座では、そういった実践方法について教えていただきました!

2.「やさしい日本語」講座を受けてみました!

今回受講した「やさしい日本語」講座の講師は、富士宮市にあるA.C.C.国際交流学園の上田尚弘さんです。富士宮市に住んでいる外国人の方も参加しており、講座の後半では「やさしい日本語」を使って、外国人の方と交流しました。

講座では、「やさしい日本語」の変換のコツ、ポイントを教えてくださいました。
・ポイント1 漢語を使わない
・ポイント2 カタカナ語を使わない
・ポイント3 敬語を使わない
・ポイント4 曖昧な表現を使わない
・ポイント5 短い文で話す

以上の5点を意識するだけで「やさしい日本語」になるとのことでした。
漢語は中国語話者の方には通じるのですが、普段アルファベットなどを使っている外国人の方にとっては一番難しいようです。

ポイントを踏まえ、上田さんは参加者の方々に問題を出していましたが、皆さんとても楽しそうに答えていて和やかな雰囲気の講座でした。

 講座の様子

この講座の後、講師の上田さんにインタビューさせていただきました。

Q.「やさしい日本語」に対する思いについて聞かせてください。

A.外国人の方が少しでも日本語を理解しやすくするためのものですね。

Q.「やさしい日本語」にするためのおすすめの変換のコツはありますか?

A.動詞+「〜ます」にして話すことです。動詞文にすると話しやすいと思います。

Q.外国人の方と仲良くなるための方法を教えていただきたいです。

A.まずは話しかけてみることです。どんな方法でもコミュニケーションを取れば仲良くなれると思います。笑われるぐらい何回も挑戦してみることが大事だと思います。

講師の上田尚弘さん(A.C.C.国際交流学園)

3.外国人の方と「やさしい日本語」実践練習

「やさしい日本語」講座でコツを教わった後、富士宮市から来ていた外国人の方と参加者とで「やさしい日本語」を使った連想ゲームが行われました。
私も参加者として交流させていただきました!
参加者がグループに分かれて1人の外国人の方に一つの単語を「やさしい日本語」を使って説明するというものでした。
さまざまなお題に挑戦しながら、空いた時間に趣味の話やどんな仕事をしているのかお話しさせていただきました。

外国人の方とは、2人の方とお話させていただきました。
1人目の方はインドネシア出身の方で、2年ほど日本におり、工場で働いているそうです。インドネシアではイスラム教を信仰しているため、休みの時間などにお祈りをしていることなど多くのお話をさせていただきました。

「やさしい日本語」を使った連想ゲーム

2人目の方はブラジル出身の方で、趣味は絵を描くことだそうです。私も絵を描くことが好きなので、親近感が生まれました!

グループの日本人の参加者の方々も、多種多様な職種で、中には趣味で南米のマラソンに参加したことがある方もいて、かなり驚きました。
交流会では外国人の方だけではなく、日本人同士でも交流することができ、最後に写真を撮らせていただきました!

グループの皆さんと!和気あいあいとお話できました

4.多言語落語を聴かせていただきました!

講座の後、日経ブラジル3世落語家のらむ音(らむね)さんの落語を聴かせていただきました。
演目は「寿限無(じゅげむ)」と「まんじゅうこわい」で、日本語、英語、ポルトガル語で演じていました。
日本語で説明しながら、途中で英語、ポルトガル語を挟んでおり、外国人の方々にも分かるよう演じていました。
私は今回初めて落語を聴いたのですが、3言語で演じているとは思えないほど、とても聴きやすく、大変分かりやすかったです。

落語の披露の後、らむ音さんの生い立ちや今までの苦労についてのお話もされていました。
らむ音さんは、日系ブラジル人の両親のもと、横浜市で生まれ育ったそうですが、家庭での会話はポルトガル語で、日本語に接する機会がなく、小さいころは言葉に苦労したそうです。学生時代は、言葉の壁があり、勉強が苦手になっていったそうです。
芸術の道に進みたいと思い、武蔵野美術大学へ進学することを決めたそうなのですが、勉強が苦手だったため、進学は難しいと言われたのだそうです。諦めようかと思った時、ご両親に「やってみなきゃわからない」と言われ、進学することを決意し、猛勉強をして無事進学したそうです。その後、演技の道に行くことにして、ニューヨークのブロードウェイに出演した経験もあるそうです。今の師匠のらぶ平さんとの出会いをきっかけに、落語を始めたというすごい経歴の方です。
「何事も挑戦することが大事だ」とらむ音さんは仰っていました。この言葉は多くの人に刺さる言葉ではないでしょうか。

皆さん楽しんで聴いていらっしゃいました

5.3言語落語家らむ音さんへインタビュー

公演が終わった後、らむ音さんにインタビューさせていただきました。


Q.英語、ポルトガル語、日本語で共通する点はありますか?

A.英語とポルトガル語は動作を大きくするオーバーリアクションが似ていますね。日本語ではあまり動作を大きくしません。

Q.落語の面白さはなんですか?

A.その場にいるお客さんによって演目を変えたりすることがあります。今回は「まんじゅうこわい」を披露しましたが、日本人の方が多い場合は「時そば」にすることもあります。「時そば」の場合、「あがる」という言葉が外国人には馴染みがないので、事前に説明をしなくては伝わりません。

らむ音さんの落語。とても面白かったです!

また、落語の練習として演目の中にみたらし団子を食べるなどの動作がある場合、実際に何個もみたらし団子を食べて身につけていくそうです。
らむ音さんは食べることが大好きなため、あまり苦に感じなかったと仰っていました。

6.取材を終えて

今回、「やさしい日本語」講座と多言語落語の取材という貴重な体験をさせていただき、大変楽しく取材させていただきました。。

私は「やさしい日本語」を全く知らなかったため、一から覚えていかなければならないのかなと少し不安に感じていたのですが、いざ交流会で実践するとすぐに仲良くなり、外国人の方にも言葉が通じていたので大変うれしかったです。日頃から、自分の中の言葉をもう少し噛み砕いて喋るよう意識してみようと感じました。
また、交流会の中でジェスチャーを多用した方が伝わりやすいことを学びました。サッカーボールのお題が出た時は、ボールを蹴るなどと説明していましたが、外国の方にはフットボールがサッカーボールのことのようで、私たちが当たり前に外国の言葉だと感じていたものが違っていることに大変驚きました。

今回の多言語落語で披露された演目はCDなどでも聴いたことはありましたが、落語を間近で見るのは初めてでした。聴くだけでも十分に伝わるのですが、落語というのは見ることも大切なのだと感じました。動作があることで、言語が違っても話していることが想像しやすく、多くの方が楽しめるのだと実感しました。
生い立ちや苦悩の話のところでは、現在就活中の私にとって「やってみなきゃわからない」という言葉はすごく心に響きました。
自分のやってみたいことをやるチャンスは今しかないなと今回のお話を聴いて背中を押していただいたようで、少し勇気が持てました。
らむ音さんが例に挙げられていた「時そば」という演目もとても面白いので、いつか、らむ音さんの「時そば」を聴いてみたいと思いました。

皆さんもぜひ「やさしい日本語」の変換のコツを掴み、外国人の方とのコミュニケーションなどに実践してみたり、らむ音さんの多言語落語に足を運んでみたりしてはいかがでしょうか。新しい世界が広がっているかもしれません!

オンライン上でいつでも、楽しく「やさしい日本語」を学ぶことができます!
●「やさしい日本語」eラーニング
https://www.pref.shizuoka.jp/kurashikankyo/1049844/1002474/1060662.html

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