しずおかWELL-BE+ Vol.5
県民目線をプラスした新しい静岡県総合計画「しずおかウェルビーイングプラン」
くらしに、豊かさをもっと
公開日:2026年02月16日

静岡県は、新しい総合計画として「しずおかウェルビーイングプラン」を策定した。
目指す姿は「幸福度日本一の静岡県」。
経済的な豊かさや便利さだけでなく、県民一人ひとりが安心して幸せを実感できる社会を実現させる。
しずおかウェルビーイングプラン
計画では、「未来を創る力」「豊かな暮らし」「県民の安心」の三つの柱を軸に、七つの政策を位置づけている。
これまでの総合計画と大きく異なるのは、政策づくりに「ウェルビーイングの視点」を取り入れた点だ。
県民が感じている幸せや満足感といった「主観指標」と、公的統計やオープンデータなどの「客観指標」を照らし合わせ、県民目線で政策の充実・強化を図る。
ウェルビーイングの視点を取り入れた政策形成
このページで分かること
- 新しい静岡県の総合計画「しずおかウェルビーイングプラン」とは
- 「幸福度日本一の静岡県」に込められた考え方と背景
- 幸福度調査から見えてきた、県民の実感と静岡の現在地
- ウェルビーイングの視点を生かした、新しい政策づくり
- 企業や市町と進める「オール静岡」の幸せづくり
ウェルビーイングとは
ウェルビーイングとは、経済的な豊かさだけでなく、心身の健康や暮らしの安心、人とのつながりなどを含めた「生きがい」や「満足感」を大切にする考え方である。
本県では、県民一人ひとりが日々の暮らしの中で安心や幸せを実感し、それぞれの幸せが向上していく県を創りたいという思いから、県政運営に共通する考え方として、このウェルビーイングの視点を取り入れている。
「幸福度日本一の静岡県」を目指す姿に掲げ、県民の幸福実感を重視した県政を進めていく。
関連リンク
幸福度調査から探る、静岡の現在地
幸福度を測り、変化を追い続ける
県が、まず実施したのは「幸福度に関する県民意識調査」だ。調査には、国が作成した「地域幸福度(Well-Being)指標」を用いた。県民の幸福実感をデータとして「見える化」し、より効果的・効率的な政策につなげていく狙いがある。例えば年代別に見ると、30代・40代の幸福実感が相対的に低いなど、ターゲットを絞った対策の手がかりも得られる。
調査は単年度で終わらせず、毎年継続して実施。幸福実感の変化や傾向を捉え、政策立案に生かしていく考えだ。
また、県独自の設問も加え、幸福実感をより多面的に捉える工夫もしている。設問設計には、先行して取り組む自治体の事例も参考にした。
静岡県 幸福度に関する県民意識調査の手法
強みと弱みから、次の一手へ
令和6年度調査結果からは、本県の「現在地」がさまざまなかたちで見えてきた。全体として県民の幸福実感は全国平均よりも高く、特に女性の幸福度が高い。「健康状態」や「自然の恵み」に対する評価が高い点も特徴といえる。県では、男女ともに「健康寿命」日本一であることや、富士山をはじめとする豊かな自然環境が、幸福実感につながっていると受け止めている。
県民意識調査による幸福度(静岡県と全国)
一方で、「雇用・所得」「事業創造」「多様性・寛容性」「移動・交通」分野では実感が低い結果も見られた。これらは、県が以前から課題意識を持って取り組んできた分野でもある。「イノベーション創出」「スタートアップ支援」「ライドシェア推進」「多文化共生社会の構築」などの取り組みは、まさに弱みの克服につながるものだ。県は調査結果をより詳しく分析し、地域ごとの特徴を丁寧に捉えながら、県民の幸福実感の向上につながる政策を検討していく。
県民意識調査結果からの展開
関連リンク
ウェルビーイングで進化する政策づくり
主観と客観を重ね、七つの重点テーマで展開
幸福度調査で得られた県民の実感をもとに、県は「弱みを補い、強みを伸ばす」という視点から、雇用や所得、文化、防災など、令和8年当初予算編成に向けて七つのテーマを設定した。県民の実感を出発点に、各部局が新たな事業づくりに取り組んだ。
分析・政策形成への反映
「主観指標」に「客観指標」を重ね、多角的に分析した上で、具体策へとつなげていく。
ウェルビーイングの考え方を全庁で共有するため、職員研修も実施している。
民間の知恵を生かす、共創の県政
県民のウェルビーイングを高めるためには、県だけで政策を立案するのは限界がある。そこで企業や自治体など多様な主体との共創にも注力している。象徴的なのが、民間企業からの事業提案の募集だ。県民の幸福実感の向上につながるアイデアを広く募ったところ、23社から応募があり、そのうち5社が、知事に直接提案する「静岡県ウェルビーイングパブリックピッチ」に臨んだ。民間の発想や実行力を取り込み、新たな解決策につなげたい考えだ。
県庁内でも所属課に関係なく、職員の提案を募集。政策立案を複層的に進めた。
「静岡県ウェルビーイングパブリックピッチ」参加者とプレゼンテーションの様子(2025年9月29日、県庁で)
オール静岡で進める、幸せづくり
『しずおかウェルビーイングプラン』という名称には、「日々の暮らしやすさや幸せを、県民一人ひとりに感じていただき、その実感を最大限まで高めることが何よりも大切である」という、強い思いが込められている。
行政だけでなく、県民や企業、団体などの多様な主体が、静岡県の目指す将来像を共有し、オール静岡で「幸福度日本一の静岡県」の実現に全力で取り組んでいく。
県民の皆さまにも『しずおかウェルビーイングプラン』の推進に向け、積極的な参画をお願いしたい。
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