しずおかWELL-BE+ Vol.6

農業に立ちはだかる壁を、経験とアイデアで超える|『富士山麓謹製 ごちそうピクルス』

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カラフルで、思わず手に取りたくなるかわいらしい見た目。そのまま食べるもよし、肉や魚、デザートにも合わせられる7種のバリエーション。「富士山麓謹製 ごちそうピクルス」は、旬の野菜を保存料に頼らず、「ピクルス液=酢」の力で閉じ込めた逸品だ。

ふじのくに新商品セレクションでも金賞の太鼓判。県内はもとより、北海道から沖縄まで販売が広がっている。

ふじのくに新商品セレクション

開発したのは、四季折々の野菜を手がける「かつまたファーム」代表の勝亦健太さん。
きっかけは、農業の構造的な課題だった。

野菜が大量に収穫できるのは旬の時期。だが、価格は需要と供給のバランスのみで決まるため、作り手にとって一番手がかかるのに、一番もうからない。「それなら、旬の時期に加工して賞味期限を長期化し、野菜の価値を広げられないか」と考えた。

米の兼業農家に生まれた勝亦健太さん。元ジャズサックスプレイヤーで元高校教諭。16年ほど前、種苗会社や産地修業を経て、夏秋トマトの専業農家として就農した

もう一つの転機は、台風で落下した熟す前のグリーントマト。災害のたびに何トンも捨て続けるなんて……。食品ロスの低減と農業の課題解決。その先にピクルス作りが見えた。

標高600メートル付近に位置し、冷涼な寒冷地型気候に恵まれて、夏秋トマトの「健太トマト」は県を代表するブランドに成長した。「頂(いただき/しずおか食セレクション)」の認定商品でもある

頂 いただき|健太トマト

開発第1号はグリーントマトのピクルス。実は「優しい大根」のような食感を持つ希少な素材で、この食感を保つため、一次殺菌での湯通しが難関だった。火入れの秒数や温度など、条件を変えながらデータを取り、官能審査※の日々。「大変といえば大変。でも、楽しかった」と笑う。

※人間の五感(視覚・嗅覚・味覚・触覚・聴覚)を用いて製品の品質や特性を評価する手法

トマト生産者ならではのレア素材「グリーントマト」を生かした「グリーントマトとオリーブのごちそうピクルス」
アレンジ万能なごちそうピクルス。フードスペシャリスト資格を持つ奥様の和歌子さんが、レシピを考案しホームページで発信中。写真は、「『さつまいもとあずきのデザートピクルス』とアップルパイのマリア-ジュ」
野菜本来の美しい色と鮮度を生かした、これぞ農家のラインナップ。左から、「肉専用」「魚専用」「きゅうりと海老じゃこ昆布」「大根とゆず梅かつお」「ミニトマトとナタデココ」「さつまいもとあずき」「グリーントマトとオリーブ」
富士山麓の農村風景をイメージした「ダサほっこり」な首下げタグ。8種類がランダムにセットされ、収集意欲をそそる

若手就農者に、持続的な経営モデルとして示していきたいと語る勝亦さん。
「個人経営にリスクは付きもの。食品製造業を取り入れるなど、アイデアと努力でリスクの分散経営をする必要がある。土にまみれるだけが農業じゃない。商品開発、パッケージデザイン…、クリエイティビティも守備範囲だってことを伝えていきたい」

今回の逸品のお問い合わせ先

かつまたファーム株式会社

公式サイト https://katsumatafarm.com/
公式オンラインショップ https://katsumatafarm.stores.jp/
住所 〒412-0007 御殿場市永塚591
電話 090-4182-0321
メール katsumatafarm@gmail.com
販売場所 自社直売所、JAふじ伊豆ファーマーズ御殿場ほか、取扱店多数

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