フカボリ

「スポーツ総合産業化関連事業」って?スポーツ政策課の方々にお話を伺いました!

2024年3月28日

静岡県 令和6年度当初予算の主要事業の一つに、「スポーツの総合産業化関連事業」があります。

「スポーツの総合産業化」とは?

「スポーツの総合産業化関連事業」の目的と注目ポイントは?

具体的な取り組みは?

担当者の方々の思い、事業の魅力は?

「スポーツの総合産業化関連事業」の主な担当課である静岡県スポーツ・文化観光部 スポーツ局 スポーツ政策課 企画班 石田雄一郎さんと、杉山華彩さんにお話を伺いました!

(石田さんは予算に関すること、杉山さんはスポーツチームに関することを主に担っているそうです。)

今回は、ふじのくにメディアチャンネル特派員の大石凜里花が取材しました!

(取材日:2023年3月12日)

お話をする石田さん(右)と特派員

目次

  1. 「スポーツの総合産業化関連事業」の注目ポイント
  2. お話を受けて特に印象に残った取り組み
  3. 担当者の方々の思いと、今回気づいた事業の魅力

1 「スポーツの総合産業化関連事業」の注目ポイント

「スポーツの総合産業化関連事業」の注目ポイントを石田さんに伺いました!

―――

石田さん

「スポーツの総合産業化」とは、本県の強みである自転車をはじめ、国際的に強い関心を集めている武道など、県内の豊富なスポーツ資源をさまざまな要素と結合させることで、スポーツの新たな価値を創出していこうという取り組みです。

「スポーツの総合産業化関連事業」は、スポーツによる地域と経済の活性化を目的としています。

「スポーツ×企業」では、県内のプロスポーツチームと連携し、地域振興や新たなビジネスモデルの創出に取り組む予定です。

「スポーツ×医科学」では、産学官医が連携した本県独自のスポーツ医科学機能の実現を目指していきます。

「スポーツ×ツーリズム」では、東京2020オリンピック・パラリンピック大会の開催で培った経験を生かし、ラグビーの日本代表戦や自転車の国際大会の開催など、各スポーツ大会と観光事業が連携した取り組みを行っていきます。

他にも、さまざまな県内の豊富な資源と知見の融合によって、「スポーツの総合産業化」を促進していきます。

「スポーツ×企業」

くふうハヤテベンチャーズ静岡

「スポーツ×ツーリズム」

自転車国際大会ジャパンMTBカップ

2 お話を受けて特に印象に残った取り組み

石田さんと杉山さんから、「スポーツの総合産業化関連事業」のさまざまな取り組みについてお話を伺いました。

その中でも特に、「スポーツ×医科学」の「スポーツ医科学連携推進事業」が印象に残っています。

―――

石田さん

「スポーツ医科学連携推進事業」は新たな取り組みです。

「東京2020オリンピック大会」では、静岡県内で自転車競技が開催されました。

このレガシー(遺産)施設の一つとして、伊豆市の日本サイクルスポーツセンターに、自転車競技日本代表の強化に取り組む「自転車ハイパフォーマンスセンター(HPCJC)」が設置され、医科学的な知見をもとにしたトレーニングが日々行われています。

日本トップレベルであるこの施設を活用して、県内のジュニアアスリートの競技力向上に繋げられないかと考えたことが、この取り組みのきっかけです。

自転車トレーニングは、心肺機能の向上を目指せるなど自転車以外の他競技にも転用可能な部分が多くあります。

そのため、まずは、県内のさまざまな競技のプロスポーツチームの選手に、HPCJCを活用してもらい、効果を検証したうえで、県独自のトレーニングプログラムを開発していきます。

将来的に、このトレーニングプログラムを活用して、本県ジュニア世代の競技力向上に生かしていこうと思っています。

最先端の医科学トレーニングにより、日本国内だけでなく、世界とも渡り合えるジュニアアスリートを、県内から一人でも多く誕生させるのが私の夢です。

「スポーツ×医科学」

HPCJC心肺機能などの分析機器
HPCJCトレーニング機器

―――

感想(特派員)

私は、「東京2020オリンピック大会」で、静岡県内にて自転車競技が行われた時の盛り上がりを鮮明に覚えています。

このような素晴らしい地域資源があるにも関わらず、これによる効果を一過的なものとしてしまったら、非常に惜しいことであると思っていました。

しかし、この事業は永続的な「遺産(レガシー)」と位置づけ、静岡県をより良くしていくための取り組みを行っていくと知り、大きな可能性を感じました。

私自身、スポーツをしていますが、自転車のトレーニングは経験したことがなかったため、興味深く感じました。

地域資源を最大限に生かし、スポーツに医科学を掛け合わせる新たな取り組みに、ぜひご期待ください!

3 担当者の方々の思いと、今回気づいた事業の魅力

石田さんに、スポーツの仕事の魅力をお聞きしました。

―――

石田さん

「スポーツは、行政の分野の中では義務的に取り組むものではなく、プラスαの施策です。静岡県には、ラグビーワールドカップ2019や東京2020オリンピック大会では自転車競技が行われたほか、スポーツチームが数多く存在するなど、ほかの県にはない多くのスポーツ資源があります。こうした資源を活用して施策を検討、展開できるのは静岡県で働いている大きな魅力だと思っています。」

思いを語る石田さん

杉山さんにも、思いを伺いました。

―――

杉山さん

「私は新卒1年目で、大学生まで本格的に水泳競技をしていました。スポーツに関わっていく中で、スポーツの多くの魅力を感じてきました。そのため、県民の皆さんにもスポーツを通して、人生にプラスαの楽しさを実感してほしいという強い気持ちがあります。スポーツを通して、県民の皆さんに豊かなライフを実現してほしいです。そのために、スポーツの持つさまざまな力を発信していきたいです。」

また、自身が中心となって作成した、静岡県内のスポーツチーム選手が掲載されたポスターを見せてくださいました!

静岡県のスポーツの熱狂、盛り上がりが伝わってくる素敵なポスターに圧倒されました。

思いを語る杉山さん
自身が中心となって作成したポスターを持つ
杉山さん

―――

感想(特派員)

静岡県には、さなざまな地域資源があり、それにスポーツを掛け合わせることによって、更なる魅力が創出できるということが分かりました。

また、私は静岡県内で生まれ育ちましたが、当たり前のように思っていたものが実は、素敵な資源であり、地域の宝であるということにも気付きました。

「スポーツ×○○」、「スポーツの総合産業化関連事業」の今後の取り組みに注目していきましょう!

石田さん(左)、特派員(中央)、杉山さん(右)

石田さん、杉山さん、スポーツ政策課の方々、ありがとうございました!

県民だより4月号の紙面の内容や令和6年度当初予算概要も併せてご覧ください。

県民だより4月号(3月31日公開予定)

静岡県令和6年度当初予算概要

―――↓問い合わせ―――――――
県広聴広報課 電話054(221)2231 FAX054(254)4032

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