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【学生必見!】就職活動の前に知っておきたいことが学べる「静岡県キャリア教育プログラム」に実際に参加してわかったこと

2024年5月29日

メディチャン学生特派員の大石です。大学3年になった今年、いよいよ卒業後のことも現実的な話になってきました。どうしようかと思い悩むこともありますが、2月に『静岡県キャリア教育プログラム』を体験してから、働くことへの期待と自信をつかみつつあります。今回は、私が体験した『静岡県キャリア教育プログラム』をご紹介します。

「静岡県キャリア教育プログラム」について、詳しくはホームページをご覧ください。
静岡県キャリア教育プログラム | 公益社団法人ふじのくに地域・大学コンソーシアム

目次

  1. 「働くこと」について学んだ事前学習
  2. サンロフトでの企業実習
  3. 企業実習を振り返った事後学習

1.「働くこと」について学んだ事前学習

「静岡県キャリア教育プログラム」は、静岡県内大学の主に1・2年生を対象にした、静岡で働く人に触れるとともに自分のキャリアについて考えることができるプログラムです。プログラムは、事前学習・企業実習・事後学習の3つに分かれています。企業実習では、実習が3日以上になるように事前に用意された静岡県内の企業から選択することができます。

まずは、2月16日にB-nestで行われた事前学習。
事前学習のゴールは、『明確な目標や仮説を立て、実習や将来への不安を減らし、楽しみ度を増やす!』です。

静岡大学学生支援センター 宇賀田栄次教授による講義を受けた後、実習での目標の設定を行いました。講義では、質問の種類や聞き方など質問に関することや、働く上でのマナーの基礎を始め、キャリアにまつわる様々なお話を伺いました。

▲ 事前学習の様子

私は、宇賀田教授のお話をもとに以下の3つの目標を立てました。

  • ①『企業の方の名前を覚える、呼ぶ。』
  • ②『挨拶の時、体を止めて相手の目を見る。』
  • ③『相手のお言葉をきいて、自分に落とし込み解釈を入れる。』

①『企業の方の名前を覚える、呼ぶ。』

宇賀田先生のお話の中で、名前を覚えることで相手からの印象が大きく変わると学びました。

ここで、皆さんに質問です。
自身が社員で座談会を行っていると仮定して、以下のA、Bの質問のどちらの方が良い印象を受けますか?

A.「なぜ○○業界を希望したのですか?」
B.「○○さんがさきほどおっしゃった~~は私も同じように感じたことがあります。そのことがきっかけで○○業界を希望されたのですか?」

Bの方が良い印象を受けるという方が多いと思います。
Aは名前を呼んでいないのに対し、Bは名前を呼んだうえで質問することができています。

私自身も、話している側の立場の時は他の人に名前を呼んでもらえると、「名前を覚えてくれた!注目して聞いてくれているのかな!」という気持ちになります。皆さんもそのような経験があるのではないでしょうか?

②『挨拶の時、体を止めて相手の目を見る。』

講義の中で、印象のよい挨拶とお辞儀が紹介されました。
1.体を止める
2.言葉を言う
3.お辞儀をする
4.相手の目を見る
そして、1から4の動作を丁寧に分けて行うとよいとのことでした。

普段の私がどのように挨拶をしているかを思い返してみると、はっきりと自分の姿が浮かびませんでした。おそらく、挨拶をすることに意識を置いて、その次のステップである挨拶の仕方というところまでは行き届くことができていなかったのではないかと思います。そこで、挨拶時体を止めるということを目標として立てました。

③『相手のお言葉をきいて、自分に落とし込み解釈を入れる。』

ここで再び、皆さんに質問です。
以下のA、Bの感想のどちらの方が良い印象を受けますか?

A.「若いうちから責任ある仕事を任されると聞き、魅力を感じました。」
B.「若いうちから責任ある仕事を任されると聞き、プレッシャーはあるものの、早くから経験を積むことで仕事も覚えられ、自分の成長や自信にもつながると思い、魅力を感じました。」

Bの方が良い印象を受けるという方が多いと思います。
BはAよりも、自身が感じた事を踏まえ感想を述べることができています。

最後に、グループごとに話し合いながら事前学習で印象に残ったことを付箋に書き出し、模造紙にまとめました。そして、グループごとに互いのまとめたことを共有しました。自分たちのグループと似たような意見もあれば、「ここに注目したのか!」という驚きもあり、他のグループの模造紙を見ながら事前学習全体を振り返ることができました。

▲印象に残ったことをまとめた模造紙

2.サンロフトでの企業実習

事前学習で企業の方とお話しする自信を少し深めた後、今度は企業実習です。企業実習は、15の候補から自分の興味・関心のある企業を選ぶことができます。

私は、2月27日から29日までの3日間、焼津市にある「サンロフト」さん(以下、敬称略)に企業実習に行きました。サンロフトはICTコンサルタントとして、企業や官公庁、教育・保育施設の課題解決に取り組む事業を展開している企業です。私は、大学で地域創生について学んでいるため、地域創生に積極的に関わり、様々な取り組みを行っている同社に興味を持ち、実習先に希望しました。

サンロフトについて、詳しくはホームページをご覧ください。

Webサイト制作 システム開発のサンロフト(静岡県)

~1日目~
➤自己紹介
企業実習には、一人ではなく、静岡県キャリア教育プログラムに参加している他のメンバーと一緒に行きました。メンバーは、東海大学の塩谷さん・山中さん、静岡県立大学の赵さん、そして静岡大学の大石(特派員)の4人。
まずは、自己紹介を行いました。サンロフトの鈴木あゆみさん・服部由実さん、そしてメンバーの前で、自分のことや、サンロフトでの企業実習を希望した理由を話しました。「他の人はどんなことを考えているのだろう?」と思っていたので、それぞれの興味について知り、他大学の学生と交流することもできて非常に有意義な時間でした。

▲自己紹介の様子

➤C’mon Wakamon(カモンワカモン)の記事作成①
サンロフトが事務局を務める、藤枝市のUターン・地元就職応援プロジェクト「C’mon Wakamon(カモンワカモン)」は、地元で育った若者たちが、将来地元で活躍できるよう、就職や進学を応援しています。

C’mon Wakamonについて、詳しくはホームページをご覧ください。
C’mon Wakamon カモンワカモン | 藤枝市 Uターン・地元就職応援サイト

今回の企業実習では、3日間でこのサイトへ投稿する記事を完成させることが目標となりました。内容は、サンロフトで企業実習をしている大学生の立場から、「インターンシップにはこれが必要!」ということを提案する、というものです。

まずは、実際に行われているインターンシップを調べ、4人で共有しました。次に、それを基に「こういうインターンシップに参加したいよね!」や「もっとこうだったら学生が参加したいと思うのではないか。」など意見を出し合い、ホワイトボードにまとめ、グループ分けしました。また、記事のタイトルについても考えました。

▲話し合い、ホワイトボードにまとめている様子

~2日目~➤ジョブシャドウイング
2日目の最初は、ジョブシャドウイング(学生や生徒が、企業の社員に一日同行して、どのような仕事をしているのかを体感すること)。

私は、サンロフトの丸山さんがお仕事している様子を隣で観察しました。途中、丸山さんに、大学生時代のことや就職活動についてのお話を聞くことができ、自分自身の職業選択の参考になりました。

ジョブシャドウイングをしたことで、働くことを身近に感じることができました。仕事の内容もお話を聞くだけではわからないような細かい部分も知ることができ、貴重な経験でした。

▲お仕事中の丸山さん

~3日目~
➤社長のお話
サンロフト代表取締役社長 松田さんからサンロフトや、自身の海外での経験についてお話いただきました。

私が印象に残っているのは、海外での経験についてのお話です。松田さんは、今まで何度も海外に行ったことがあるそうです。「海外に行くことで、知見が広がり人間の深みが増すと思います。」とのこと。他にも様々な海外でのエピソードや学びを聞いて、私は海外旅行に行ったことがなかったのですが、行ってみたいという気持ちが生まれました。

▲お話をする松田さん

➤C’mon Wakamon(カモンワカモン)の記事作成②
この日は1日目から引き続き、C’mon Wakamonの記事作成を行いました。
原稿がある程度仕上がってから、服部さんから記事のフィードバックを受けました。

<良い点>
・書いている人をイメージできる文章である
・具体的なイベントを引用している

<改善点>
・それぞれが書いた文章を合体させているのが見えてしまっている

改善点に対しては、メンバー全員で記事全体の音読を行い、修正していきました。また、記事を書く際のポイントとして、パラグラフライティングや心を揺さぶるタイトルの作り方について学びました。
それを基に更に記事をブラッシュアップしていきました。

記事のタイトルは、「自分事化:読み手のターゲットを絞る」「具体的な数字を入れる」の2点を意識して、以下のように変更しました。

〈修正前のタイトル〉
C’mon Wakamonのインターンシップをしている大学2年生の私たちがこんなことを考えました!
〈修正後のタイトル〉
【企業の方に読んで欲しい!】インターンにおいて大学2年生の私たちが企業に求める3つのポイント!

記事のタイトルは、タイトル1つで記事全体の印象が思っていた以上に大きく変わり衝撃を受けました。完成した記事はこちらです。
【企業の方に読んで欲しい!】インターンにおいて大学2年生の私たちが企業に求める3つのポイント! | C’mon Wakamon カモンワカモン

~3日間の企業実習を通して~
「IT×地域創生」というと、始めはあまり鮮明にイメージできませんでしたが、3日間を通してそれについて学び、「IT×地域創生」に大きな可能性を感じました。サンロフトで働いている方々は皆さんが温かく受け入れてくださいました。また、働いている方々と関わっている中で、自分たちのためではなく「困っている人たちを助けたい」「役に立ちたい、貢献したい」という強い気持ちを感じ、私もこのようになりたいと思いました。サンロフトの皆さん、3日間本当にありがとうございました。

3.企業実習を振り返った事後学習

事前学習、企業実習と進んできた教育プログラムもいよいよまとめの事後学習です。事後学習は、3月6日にB-nestで行われました。

事前学習と同様にグループになって、「実習で印象に残ったこと」「参加前と参加後で変化したこと」「仕事をする上で大切なことといえば」「これからの学生生活で意識したいこと」の4点を共有し、模造紙にまとめました。それぞれ異なる学びやエピソードがあり、興味深かったです。また、他の人が出した意見で共感できた部分も多くあり、自分自身の振り返りにもなりました。また、企業の方にも同席いただき、学生1人1人がフィードバックを受けました。

▲共有した模造紙
▲企業の方からフィードバックを受ける学生

~「静岡県キャリア教育プログラム」に参加してみて~
「静岡県キャリア教育プログラム」を通して、自分自身のキャリアについての考え方が大きく変わりました。様々な方々との出会いがあり、新たな学びも多くありました。また、静岡県内には、魅力的な企業が多くあるということが分かりました!企業の方からお話を聞くだけは分からないようなことまで、知ることができる非常に貴重な機会であると思います!

学生の皆さん!ぜひ参加してみてください!

―――↓問い合わせ―――――――
県広聴広報課 電話054(221)2231 FAX054(254)4032

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