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ふじのくに新商品セレクション2024最高金賞!「金目鯛ごはんの素」とは?

2025年1月27日

 静岡県は、静岡茶やみかん、わさび、桜えびや金目鯛をはじめとした海産物など、さまざまな農林水産物が生産され、全国的にも知られています。県では、こうした強みを生かして、地域で取れたもの地域で、おいしく、楽しく、美しくいただくという”ふじのくに食文化”を創造し、国内外の人々を引き付けるふじのくに「食の都」づくりを進めています。
 この取り組みの一つに、「ふじのくに新商品セレクション」があります。県内で生産される農林水産物の魅力を生かした新しい加工品を選定し表彰する制度で、2010年度から実施し2023年度までに185の商品が認定されています。
 2024年度、新たに11の商品(最高金賞1品、金賞10品)が認定されました。今回、この中から最高金賞を受賞した「金目鯛ごはんの素」について、その魅力と商品に込められた思いを取材しました。

 目次

1 最高金賞受賞!「金目鯛ごはんの素」
2 渡辺水産のこだわり
3 下田の水産物の美味しさを届ける

△ふじのくに新商品セレクションロゴマーク

1 最高金賞受賞!「金目鯛ごはんの素」

 ふじのくに新商品セレクション2024の最高金賞を受賞したのは、伊豆下田で水産海産物を扱う「㈲渡辺水産」さんの商品「金目鯛ごはんの素」。下田産の金目鯛がふんだんに使われ、金目鯛のアラからとった出汁をお米と水と炊くだけで簡単に金目鯛ごはんができる商品になっています。化学調味料は一切使用されておらず、金目鯛の本来の味や香りを楽しむことができます。味がしっかりしみ込んでいるため、冷めても美味しく、おにぎりにするのもおすすめの商品です。

△金目鯛ごはん

 また、商品のパッケージはペーパークラフトの風呂敷のようなデザインとなっており、贈り物にもおすすめで、世代を問わず喜ばれること間違いなしです。

△金目鯛ごはんの素パッケージ

2 渡辺水産のこだわり

 

 (有)渡辺水産さんは、大正9年に創業し、伊豆近海の海産物にこだわり営業。食材の販売とともに伊豆の食材の情報発信も行っており、地域の観光にも貢献されています。

そんな渡辺水産さんにはこだわりが3つ。

 ①地魚
 季節ごとにさまざまな種類が取れる伊豆の海の幸、この自然の恵みに感謝しながら大切に扱うこと
 ②旬旨
 「新鮮・旨い」をモットーに伊豆ならではの旬の味を追求
 ③職人造り
 培ってきた職人の技術、目利きの力と知識を生かした丁寧な仕事

 渡辺水産さんには元々人気の商品「金目鯛炊き込みご飯の素」があります。15年前より販売し、多くの方から愛されています。しかし、時代の変化とともにお客様に新たなニーズが生まれていると感じることがあったといいます。
 「東京駅などで物販をしているときにお客様が商品の裏貼りシールを確認しているのを見ました。添加物などを気にされているのかな?と感じました。」(渡邉さん)
 このような出来事をきっかけにお客様が安心して食べられる無添加の商品を作ろうと決意。化学調味料を加えないことによる味の劣化や物足りなさを防ぐために試行錯誤。また、「炊き込みご飯の素」はお土産ものとして人気の商品でしたが、新たに作る商品は贈答品としても喜ばれるようにしたいとパッケージも工夫。シンプルながら高級感のある風呂敷を意識したデザインで、風呂敷のように商品とこだわり・食べ方を記載したメッセージカードを包みました。そうして生まれたのが今回の賞品「金目鯛ごはんの素」です。

 時代が変わってもお客様からの信頼を大切にし、『伊豆から「旬」を伝え、「安心」と「満足」を届けたい』と考えられている渡辺水産だからこそできた賞品だと感じました。

△渡辺水産下田支店

3 下田の水産物の美味しさを届ける

 

 今回、最高金賞を受賞することとなったことを受け、(有)渡辺水産、渡邉専務にお話しを伺いました。

ー最高金賞受賞の知らせを聞いたときはどのように感じましたか?
 本当に?というのが最初の正直な感想でした。それがその後喜びに変わりました。

ーどのように商品開発に取り組まれてきたのでしょうか?
 大正9年の創業以来伊豆の水産物の美味しさを皆様に知っていただくことを目的に事業を営んでまいりました。近年は金目鯛を中心に商品開発を行い、金目鯛の本来の旨味を皆さまにお伝えする方法を日々考えておりました。

ー受賞のポイントは何でしょう?
 決して安価な商品ではないので味付け、パッケージにもこだわりを持ち、妥協することなく商品を完成させたことが、今回の素晴らしい賞をいただくことにつながったと感じております。
 これからも下田の水産物の美味しさを、より多くの皆さまにお伝えできればと思っております。

△(有)渡辺水産 専務取締役 渡邉大貴さん

取材を終えて
 今回は、ふじのくに新商品セレクションから最高金賞受賞品について取材させていただきました。作り手がその商品にどれだけの手間ひまと思いを込めているのか、知れば知るほど賞品の魅力もより深く感じられれうような気がします。静岡県の中でもまだまだ見知らぬ食べ物がたくさんあります。皆さんもこの機会に改めて静岡県の食の魅力を探してみてはいかがでしょうか?
 ちなみに今年度の受賞商品については、2月に県内5カ所で受賞賞品販売フェアが行われます。受賞商品が一堂に集まる貴重な機会ですので要チェックです!詳しくは県民だより2月号紙面をご覧ください。

ふじのくに新商品セレクション
https://www.pref.shizuoka.jp/kensei/senkyo/senkyokeihatsu/1003971/index.html

(有)渡辺水産

https://www.watanabe-suisan.co.jp/

―――↓問い合わせ――――――――――――――――――――――――――

【問い合わせ】 県広聴広報課 054(221)2231 FAX054(254)4032

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