- しずおか絶景(ふじのくに)
【柿田川公園 泉頭城址】家康公が夢見た幻の隠居城跡
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ターコイズブルーの水底から滾々と湧き上がる清らかな水。絶えず砂を巻き上げ、生きているかのように動き続ける水の姿は、見る人を悠久の世界へと誘う。
2011年
国指定天然記念物
1985年
日本名水百選
2022年伊豆半島ユネスコ
世界ジオパーク再認定
泉頭城址(いずみがしらじょうし)
ターコイズブルーの水底から滾々と湧き上がる清らかな水。絶えず砂を巻き上げ、生きているかのように動き続ける水の姿は、見る人を悠久の世界へと誘う。 柿田川は「わき間」と呼ばれる大小数十カ所の湧水を水源とする、全国でも稀有な清流だ。湧水は約1万年前の富士山噴火により流出した三島溶岩流に浸透した雨水や雪解け水が、その先端部から湧き出ている。水量は1日約110万㎥と日本一の湧水量を誇る。
この辺りは戦国時代には東部地域のみならず、伊豆、駿河両国を見据えた要衝の地であった。弘治年間(1555~1558)の頃、北条氏により今川氏や武田氏といった諸勢力に備えるためここに泉頭城(いずみがしらじょう)という平城が築城された。泉頭という名前については柿田川が当時泉川と呼ばれており、泉の始まる地を泉頭として、それが城の名前になったとする説がある。その後、城は武田軍の侵攻により一度焼失し、その後再建されたものの、豊臣秀吉が起こした小田原合戦の折、廃城となったと伝えられている。
泉頭城の復元イメージ図。当時は近くに戸倉城という城もあった。
この場所に熱い視線を向けたのが徳川家康とされている。家康は大御所としての隠居の地にここを望んだとする文献資料が残されており、例えば『駿府記』によると、1615年11月29日に三島近辺に隠居所を探すよう部下に命じており、12月15日に三島に立ち寄った際には泉頭の土地柄を気に入り、ここへの隠居を決めたとする記述がある。
さらに、側近の以心崇伝が京都所司代の板倉勝重に宛てた書状『本光国師日記(ほんこうこくしにっき)』には、城の普請に取りかかるまでの約1カ月の様子が細かく記されている。しかしながら、この計画は突如として中止となる。理由については諸説あるが、真相は定かではない。
かくして家康が望んだ隠居生活はひとときの幻に終わった。かつての戦国武将たちの面影をたどりつつ、富士山を望む美しい湧水の地に心惹かれながら隠居の夢を描いていたのではないか。そんなことを考えながら、柿田川公園を散策するのも面白いだろう。
アクセス
柿田川公園
| 住所 | 静岡県駿東郡清水町伏見71番地の7(国道1号沿い) |
|---|---|
| アクセス | 東名沼津ICより約10分 新東名長泉沼津ICより約12分 JR三島駅より車で約15分 |
| お問い合わせ先 | TEL:055-981-8239 清水町産業観光課 |
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