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静岡県における環境ビジネスの挑戦 ~未来をつくる環境ビジネスを育成、表彰し、加速させる~

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現在、環境ビジネスの市場規模が急成長しており、大きな注目を集めている。環境ビジネスとは、脱炭素や資源循環、自然共生などの分野で環境課題の解決に資する製品・サービスを提供することを指す。地球温暖化や生物多様性の損失が深刻化する中、2024年の国内市場規模は約136兆円と、2000年比で約2.2倍に拡大。市場としての存在感が一層高まっている。 こうした潮流を受け、県では環境ビジネスの普及拡大を目指し、アイデア創出から事業化に至るまで一環した支援に取り組んでいる。

アイデアを事業へ「SDGsスタートアップ講座」

環境ビジネスを始めたいが、何から取り組めば良いか分からないという現場の声を踏まえ、県はSDGs実現へ挑む企業を後押しするため、「SDGsスタートアップ講座」を開始した。

総合プロデューサーの谷中修吾氏ら専門家による対面ワークショップやメンタリングを通じ、自社の強みや地域資源を生かした環境ビジネスの設計を短期集中で支援する。 さらに今年度は、過去のアワード受賞団体の現場を視察する「スタディーツアー」を新たに実施し、実践的な学びを通じてアイデア創出を支援する。

※専門家が、対話を通じて知識の共有やサポートを行うもの

対面ワークショップの様子

アイデアを育成し、表彰 「静岡県SDGsビジネスアワード」

本アワードは6年目を迎え、これまで38団体を支援してきた。最大の強みは専門家による伴走支援。採択された事業アイデアに対し、約3か月間にわたり、対話を重ねながら事業の実現方法や方向性を整理し、3月に行われる発表会へとつなげていく。
これまで多くの取り組みが製品化、市場展開に結びつき、全国から高い評価を獲得しているほか、採択団体同士の連携による新たなビジネスも誕生している。

静岡県SDGsビジネスアワード2025優秀賞受賞 日本物流株式会社(藤枝市)
「放置竹林の解消」へ〜物流会社が挑んだ地域課題解決〜

物流・倉庫管理を本業とする同社は、リサイクル事業やアグリ事業にも取り組み、不要なものに新たな価値を生む資源循環を事業の柱としてきた。

そこで着目したのが、会社のある藤枝市で地域課題となっている放置竹林だ。この竹を資源として活用できないか。その着想から始まったのが「竹治郎の猫砂」の開発である。

独自製法の竹パウダーに、地元の茶葉のロス品を配合することで、竹の消臭・抗菌作用に茶葉のカテキン効果が加わり、高い機能性と心地よい香りを実現した。さらに、使用後は堆肥化も可能など、随所に資源循環の工夫が光る。 環境負荷を低減するこの優れた事業アイデアは、昨年度のアワードで優秀賞に輝いた。未来の地域循環を体現する、まさに先駆的な挑戦だ。

静岡県SDGsビジネスアワード2025表彰式
日本物流株式会社アグリ事業部長 竹本忠重さん(写真中央左)、竹林整備アドバイザー兼富士宮工場長 風岡直宏さん(写真中央右)

サスタケナブルな竹治郎の猫砂開発と今後の展望

「現場を見て、初めて課題の深刻さに危機感を持った」と日本物流株式会社の竹本さんは振り返る。

繁殖力が強い竹は、放置されれば周囲の森林などに侵入し、土砂災害などのリスクを高めるが竹の用途は限定的だった。そこで大量消費につながる製品として着目したのがペット市場だ。

異業界への挑戦だったが、廃棄される竹と茶葉という二つの地域資源を掛け合わせることで、環境に優しくユーモアあふれる「サスタケナブル」な猫砂が誕生した。 竹本さんは「商品が売れることではなく、地域の放置竹林を完全に解消することが最終目標です」と話す。現在は猫砂の普及に注力する傍ら、過去のアワード受賞団体と連携し、食用の竹パウダーとおからを組み合わせた新商品の開発や、SNSを活用した情報発信にも積極的に取り組み、竹のさまざまな有効活用に向けた活動を進めている。

竹林整備前後の様子

竹治郎の猫砂ができるまで

①放置竹林の伐採、搬出

②搬出した竹を同社倉庫で乾燥・保管

③専用の機械にて竹を粉砕し、パウダー化

④粉末化後の竹パウダーと茶葉ロス品を混合

⑤完成品 竹治郎の猫砂(香りの異なる全3種)

日本物流株式会社アグリ事業部長 竹本忠重さん(写真左)、物流課倉庫担当係長 中村充宏さん(写真右)

環境ビジネスを加速させる。「SDGsミートアップ」を初開催!

アワードの受賞は、事業を飛躍させる新たな契機となる。県は今年度、環境ビジネスのさらなる拡大に向け、歴代受賞団体等と大企業等との共創イベントや実証事業への支援を開始した。本年7月には「静岡県SDGsミートアップ2026」を開催し、受賞団体10社が大企業等との共創を目指して、自社のソリューションや協業案のプレゼンを行った。

県はここで生まれた実証事業の費用補助などを通じて、技術等の実用化を後押しし、静岡発の環境ビジネスを国内外への市場へと展開させる。 育成、表彰から「市場拡大へ」-県の重層的な支援が、今まさに結実しつつある。

静岡県SDGsミートアップ2026集合写真

抜群のポテンシャルを持つ静岡県の環境ビジネス

豊かな自然に恵まれた静岡県は、環境への意識も高く、環境ビジネスの好転機に満ちている。「静岡県SDGsビジネスアワード2026」は9月30日まで応募を受け付けている。  地球の未来を救うビジネスを共に創る挑戦を県は全力で応援する。貴社の革新的なアイデアを世界へ広げる、その記念すべき第一歩をここから踏み出してみてはどうだろうか。

▶「静岡県SDGsビジネスアワード2026」の詳細はこちら
https://www.shizuoka-sdgs-business-award.com/

▶日本物流株式会社のHP
https://nihonbutsuryu.co.jp/

▶農業倶楽部Instagram
https://www.instagram.com/nihon_butsuryu_nohgyo/?igsh=bjIwNmZvaWNoNzNy

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