しずおか食名鑑 総合情報誌ふじのくに

杉正農園のごちそうナス・こまつ菜〜伸び伸び育てたうま味豊かな夏野菜〜

2022(令和4)年7月

大きくなり過ぎる前に収穫。鶏の卵よりひと回り大きく、重さは1本約70g。

まるでフルーツのようなみずみずしい甘さ、あくもないから生で食べられる。加熱すればさらに甘味が増す小ぶりのナスは、しずおか食セレクションにも認定されている杉正農園のごちそうナスだ。

その最大の特徴は栽培方法にある。約2畳に1本の苗を植え、逆ピラミッド型に支柱を立てる杉正農園独特のぜいたく植えだ。根が広く張り茎も強く、ナスが鈴なりに実っていく。切り戻しも行わずに6月下旬から10月まで休みなく収穫できる。

エコファーマーにも認定され、米ぬかや堆肥などの有機質を主体とした減化学肥料で栽培。害虫よけのコンパニオンプランツとして、株間にミントを植えるなど、減農薬栽培を実践。市場に出回ることはあまりなく、単価も高めだが契約先のレストランやホテルからの評価は著しく高い。

杉正農園 代表 杉本正博さん
野菜を栽培して52年。一流レストランの高い要望に応える技術と情熱が信条。安心、安全、おいしい野菜づくりに挑戦し続けている。

一年を通じて同品種で出荷しているこまつ菜もしずおか食セレクションに認定された。グルコース(甘味成分)とグルタミン酸(うま味成分)の数値が高く、県内はもとより首都圏の高級スーパーでも販売されている。

逆ピラミッド型の支柱に囲まれたごちそうナス。
伸び伸びと鈴なりに実がなる独特の栽培方法。
こまつ菜ハウス
こまつ菜は、一年中ハウスで一品種のみを栽培。冬も加温せずに太陽の恵みのみで育てている。
出荷分だけ収穫するから、シャキッと新鮮。柔らかでほのかに甘く、加熱してもさらにうま味が増す。
「ごちそうナスのカルパッチョ」
ごちそうナスは夏野菜の先駆けとして、まさに夏の訪れを告げる素材。ナスのみずみずしい食感、爽やかな酸味が涼味あふれる仕立ての一皿に。
「小松菜のスープ」
小松菜でつくったジェラートをベースにした冷たいスープ。生の小松菜を添えて、その食感も楽しんでもらう。シェフの定番メニューの一つ。
2皿の料理は、杉正農園の野菜に惚れ込み20年使い続けている桜鏡 黒羽シェフの手によるもの。
(ふじのくに食の都づくり仕事人 リストランテ イタリアーノ 桜鏡黒羽徹シェフ)

お問い合わせ

杉正農園

住所

〒411-0022 静岡県三島市川原ヶ谷山田727

TEL

090-1410-1262

桜鏡 Ristorante Italiano Sakurakagami

住所

〒412-0026 静岡県御殿場市東田中3373-20

TEL

0550-70-6255

公式サイト

https://sakurakagami.com

FacebookTwitterLine

総合情報誌「ふじのくに」とは

ふじのくに 最新号を読む
ふじのくにの入手方法

【静岡県庁で入手】
県庁東館2F県民サービスセンター 受付にて配布中
(品切れの際はご容赦ください)

【郵送での入手もできます】
返信用切手(1冊:180円)を同封し下記へお送りください。
〒420-8601 静岡県広聴広報課(住所不要)
「ふじのくに」担当宛

次号(第59号)は令和7年1月下旬発行予定です。

「ふじのくに」に関するお問い合わせ:

fujinokuni@pref.shizuoka.lg.jp