しずおか食名鑑 総合情報誌ふじのくに

伸東ヒラメ〜浜名湖地下浸透海水が育む脂の乗った上品な味〜

2023(令和5)年1月

ストレスのない環境で伸び伸び育ったヒラメは天然ものに勝ると、評価も高い。

ハウスの中の養殖池では、浜名湖の地下浸透海水の中を大きく育ったヒラメが悠々と泳ぎ、時にその動きの俊敏さに驚かされる程。

敷地内の地下40メートルからくみ上げられた浸透海水は、浜名湖の水が自然濾過され寄生虫や細菌がほとんどいない極めて清浄な海水。年間を通して19度の温度を保つ浸透海水は、最もヒラメの育成に適した環境となる。

年間通して19度の水温のため、ハウスの中は冬暖かく、夏涼しい。
年間通して19度の水温のため、ハウスの中は冬暖かく、夏涼しい。

浜名湖と太平洋が接する今切口の西岸、古くからウナギの養殖が盛んなこの地域でヒラメの養殖を始めたのは先代の徳増嘉男氏から。
幼魚のうちは配合飼料も給餌するが、以降は北海道産のいかなご(生餌)を与えることで味に臭みのない脂の乗ったヒラメに育つ。
2019年に現社長の邦彦氏が屋号から伸東(しんとう)ヒラメとしてブランド化。エンガワまでも身が厚く、安定して質の良い魚体を供給できることから、鮮魚として首都圏の市場でも人気が高い。

全ての魚体に津本式血抜きを施す。手間をかけることでブランド価値が高まる。

もう一つ特徴的なのは、津本式と呼ばれる血抜きを施していること。生臭さが取り除け、温度管理を徹底した中で熟成させるとネットリとうま味が増してくるという。

刺身やしゃぶしゃぶセットなど。自社に工場を設け、個人向け販売にも力を入れている。
生ハム仕立て(プレーン・ハーブ)、漬け丼、昆布締め。妻の幸江さんがレシピづくりに関わった「伸東ヒラメの旨みシリーズ」4種は、2022年ふじのくに新商品セレクション金賞を受賞。

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