県政セレクション 総合情報誌ふじのくに

ようこそ!文化が花開く ふじのくに芸術回廊へ!「東アジア文化都市2023静岡県」の創造を宣言!

2023(令和5)年3月

2月23日「富士山の日」に川勝知事が日本の「文化首都」を県民総がかりで創造することを宣言。 公式サイトも公開し、世界中に静岡県の多彩な文化を発信する。

東アジア文化都市とは

ヨーロッパでは、1985年以来30年以上にわたり、毎年文化の首都「欧州文化首都」を定め、「文化」をキーワードに国境を越えた域内の交流を行ってきた。
2014年、日本・中国・韓国の3カ国は、「欧州文化首都」をモデルに、各国で文化芸術による発展を目指す都市「東アジア文化都市」を選定し、文化事業や国際交流事業を通じて、東アジア域内の相互理解と連帯感を形成し、東アジアの多様な文化の国際発信力を強化していくこととした。
静岡県は、中国四川省の省都・成都市、中国広東省の梅州市、韓国の全州市の3都市とともに、10年目の「東アジア文化都市」に選定され、日本の文化首都として、「東アジア文化都市2023静岡県」を開催する。

10周年を迎える重要な年に川勝知事が宣言

静岡県が日本の「文化首都」となる2023年は、富士山が世界文化遺産に登録されてから10周年を迎える年でもある。2月23日の「富士山の日フェスタ」では、文化交流の日本代表都市に本県が選ばれたことを広く発信するため、川勝知事が東アジア文化都市宣言を表明。 日本の文化首都としての責務を県民総がかりで実現することを誓い、東アジアの平和を希求し世界に輝ける「東アジア文化都市2023静岡県」の創造を宣言した。

「東アジア文化都市2023静岡県」宣言

静岡県は、霊峰富士を象徴として東西南北に拡がる美しい自然環境に恵まれ、古来よりそれぞれの地域が歴史を重ね、多彩な特色ある文化を育んでまいりました。本県を訪れると、まるで回廊を巡るかのように次々と新たな感動や刺激に出会うことができます。
2023年、静岡県は文化の日本代表として、静岡及び日本の文化の魅力を東アジアや世界に発信する国内唯一の「東アジア文化都市」の大役を担うこととなりました。
私たちは、類い稀な豊かな文化資源を最大限に活かし、日本の文化首都としての責務を県民総がかりで実現することをここに誓い、東アジアの平和を希求し世界に輝ける「東アジア文化都市2023静岡県」を創造することを宣言します。
2023年2月23日

中・韓との出合いを創出する「ふじのくに⇄せかい演劇祭」

川勝知事の「東アジア文化都市宣言」を皮切りに、多彩なプログラムが本格的に始まる。そのコアプログラムの一つが「ふじのくに⇄せかい演劇祭」だ。
同フェスティバルは毎年、世界中から優れた演劇やダンスなどの舞台芸術作品を静岡に集め、多くの観客に喜ばれている。今年は、中国から1作品、韓国からは3作品を招聘。演劇を通じて世界と、文化と出合う場を創出している。
主催するSPACの芸術局長 成島氏は、「例えば、国同士の争いが起こりそうな状況になった時に、他国の人たちがどのような文化を持ち、何を大切に生きているかを知ると、決定的な争いを踏みとどまる力になる。劇場は“世界を見る窓”。海外作品を招聘・上演し、異文化を持つ人たちがいることに気付くきっかけになれば」と語る。
観劇に加え、お茶摘み体験など静岡のさまざまな文化に親しめるプログラムを開催。舞台芸術公園から静岡芸術劇場、駿府城公園、市街地と、芸術回廊が続く。

コアプログラム「ふじのくに ⇄ せかい演劇祭2023」中国・韓国の話題作を楽しめる9日間

中国・韓国で今話題の舞台作品がそろい踏み。演劇をはじめ、ダンスやパフォーマンス、伝統芸能など、実にバラエティー豊かなラインナップが楽しめる。
期間/4月29日~5月7日
会場/ 静岡芸術劇場、舞台芸術公園、駿府城公園

「アインシュタインの夢」

映像やインスタレーションアート、バンド演奏を融合させた、中国の前衛的な実験演劇。イメージの世界を旅する演劇祭の開幕作品。

「Dancing Grandmathers〜グランマを踊る〜」

踊る門には福来たる?! 欧州でも絶賛のダンス作品。韓国のプロダンス集団と静岡の”グランマ”たちが共演。

「天守物語」

アジアの多様な演劇の伝統を現代の新しい創作に昇華させた、SPAC芸術総監督・宮城聰氏の代表作。駿府城公園での大規模野外劇。

詳しくはこちらから

他にも、多彩なプログラムが開催

・「静岡まつり」(3月31日~4月2日)
会場/駿府城公園他
・「東アジア文化都市2023静岡県春の式典」(5月2日)
会場/グランシップ(静岡市駿河区)
・「浜松まつり」(5月3日~5日)
会場/凧揚げ会場他
・「静岡ホビーショー」(5月10日~14日)
会場/ツインメッセ静岡
・「富士山世界遺産登録10周年記念式典」(6月22日)
会場/東京国際フォーラム
・「富士山世界遺産登録10周年記念国際シンポジウム」(7月1日~3日)
会場/富士市文化会館ロゼシアター

ふじのくにの文化を世界へ!認証プログラムも募集中

豊かな自然と食に恵まれた静岡県は、文化も多種多彩。各地にあふれる文化事業や文化活動を広く集め、県民皆にふじのくにブランドとして親しんでいただく。これを世界へと広めるために、「東アジア文化都市2023静岡県 公式サイト」を立ち上げた。県民一人一人が文化首都の一員。公式サイトを見れば、各地のイベント情報が一目瞭然だ。
県は、県内で実施される文化事業や活動の「認証プログラム制度」を設け、東アジア文化都市事業の拡大を図る。認証されるとロゴマークを使えるほか、公式サイトで情報を発信できる。スポーツや食、ファッション、芸能、武道、温泉、花、ガーデン、モビリティ、多文化共生など、幅広く認証する考えだ。この機会に、見る人も演じる人も「東アジア文化都市」に参加してみてはいかがであろう。

静岡の文化を世界へ!「東アジア文化都市2023静岡県」公式サイトアップ

「文化が花開くふじのくに」をイメージし、ロゴマークを基調とした色使いで祝祭感あふれるデザインに仕上げた。
トップページでは、開催日が近い順にイベント情報が閲覧できる。東アジア文化都市の概要や本県の開催趣旨、ロゴマークに込めた思いなども紹介している。
東アジア4都市の文化の結び付きを、壮大な音楽に乗せて表現するPR動画も必見だ。

PR動画:3国交流の願いを込めたロゴマークが躍動

公式サイトはこちら

エントリー募集中!認証プログラムにエントリーしよう!

事業・活動対象
○中国・韓国等東アジア諸国との交流
○地域資源を活かした文化の振興
○地域における文化の魅力の国内外への発信
○文化と他分野との協働による地域・社会課題への対応
○文化を担う次世代の育成 等

東アジア文化都市2023静岡県公式サイトからエントリーできます。

韓国・全州市 リポート〜食を通じて文化の違い、共通点を発見〜

全州市は、朝鮮王朝時代の建物や伝統家屋が残る、歴史のまち。
伝統的な食文化が評価され、2012年にユネスコ食文化創造都市に選定された。代表的なグルメ「全州ビビンバ」は、地元の名産品を使い、韓国を代表する5色(青・赤・黄・白・黒)に彩られている。この5色は古代中国の陰陽五行説に由来し、日本の寺院にある五色幕などにも使われている。

「全州ビビンバ」に使用する5色にはそれぞれ方角が当てられており、色と方角を合わせて具材を配置する。

同じ文化の影響を受けて発展してきた日韓の文化の相違・共通点を探しながら、全州を旅してみたい。

2023年3月26日(日) 静岡—ソウル線、運航再開!食と歴史のまち、全州へ

コロナ禍で運休していた富士山静岡空港の静岡-ソウル(仁川)間の国際線定期便が、3月26日から運航を再開(週3便(日・水・金))。全州市へはソウルから特急電車(KTX)で約90分、東京・浜松間ほどの距離だ。この機会にぜひ韓国の文化を体感してみては。

FacebookTwitterLine

総合情報誌「ふじのくに」とは

ふじのくに 最新号を読む
ふじのくにの入手方法

【静岡県庁で入手】
県庁東館2F県民サービスセンター 受付にて配布中
(品切れの際はご容赦ください)

【郵送での入手もできます】
返信用切手(1冊:180円)を同封し下記へお送りください。
〒420-8601 静岡県広聴広報課(住所不要)
「ふじのくに」担当宛

次号(第59号)は令和7年1月下旬発行予定です。

「ふじのくに」に関するお問い合わせ:

fujinokuni@pref.shizuoka.lg.jp