ふじのくにリポート 総合情報誌ふじのくに

東アジア文化都市2023静岡県

文化芸術の交流から生まれる「今ここ」だけの体験

東アジア文化都市2023静岡県は9月から11月にかけて
イベントが集中的に開催され、一層の盛り上がりを見せている。
この夏に実施された「ふじのくに子ども芸術大学」に参加した
子どもたちの体験をリポートするとともに、事業全体の目標進捗を振り返る。

一流アーティストに触れ、体験するふじのくにの文化教育

 ふじのくに子ども芸術大学とは、音楽、演劇、絵画などさまざまな分野の第一線で活躍するアーティストやクリエイターなどが講師となって、将来、本県を担う子どもたちに文化芸術の楽しさを伝えるワークショップ(体験・創造講座)だ。県内の東部・中部・西部の3会場では基調講演を含む延べ15の特別講座を実施した。憧れの講師たちと同じ空間で一緒にものをつくったり、チームでダンスを作り上げたりするという、オンラインでは経験できない貴重な機会になった。
 基調講演では、学長で作曲家の三枝成彰氏から「努力すれば必ず花が咲く」、「好きなことを見つけ熱中することの大切さ」が伝えられた。コスチュームアーティスト、ひびのこづえさんの講座では「作りたいものを具体的に紙に描いて、自分の手を動かして実現していく体験を」と、帽子のデザイン・制作に取り組んだ。

振付師のakaneさんの講座は入念なストレッチからスタート
グランシップでの基調講演には三枝学長(右)とポケモンのゲームクリエイター、増田順一さん(左)が登壇
ひびのさんのアドバイスを受けながら、思い描いたデザインを目指して手を動かす子どもたち

県内全域で文化芸術が広がる“ふじのくに芸術回廊”

東アジア文化都市イヤーの本年、開かれた芸術回廊「オープンガーデンシアター」として、幅広い分野にわたる文化事業を切れ目なく展開。本県では9月から11月にイベントが集中開催される。静岡国際オペラコンクールをはじめ、伊豆文学祭などの核となる文化・交流事業、食文化やスポーツなどの県主催イベント、市町や民間団体が実施するさまざまな文化活動など、合わせて約420件を県内全域で集中的に展開している。事業目標は過去の開催都市が公表したデータの最大値を超える数値を目指してスタートした。すでに認証事業数819本※、概算来場者数は616万人となり、これらの結果から経済効果100億円以上の目標も達成確実の見込みとなった。
(※9月11日時点)

静岡県と韓国全州市の高校生が交流

7月には、静岡サレジオ高等学校の生徒9人が韓国全州市を訪問。中国成都市の学生9人を加えた3国の学生が、全州市主催の東アジア青少年伝統遊び文化祭りに参加し交流を深めた。

杭迫柏樹日中文化交流展を川勝知事が訪問(森町文化会館)

共通の漢字文化をもつ東アジア文化圏が、書を通してお互いの「心をつなぐ」絆になることを祈念し開催された。知事は杭迫氏の解説を聞きながら「文化交流のドラマを感じた」と語った。

富士山世界文化遺産登録10周年を契機に改めてその魅力や価値を国内外に発信中

 今年、富士山は世界文化遺産に登録されてから10年の節目を迎えた。本年は年間を通じて、改めて富士山への理解と関心を深め、その魅力や価値を国内外に発信。後世へ引き継いでいく機運の醸成と誘客促進を図ってきた。
 関連イベントとして、東京国際フォーラムにおいて静岡県、山梨県、富士山世界文化遺産協議会の共催で記念式典を開催(6月22日)。式典には国会議員や静岡・山梨両県関係者、一般公募の約350人が出席し、登録10周年をお祝いした。また静岡県富士山世界遺産センターの主催で、「世界の聖なる山と富士山」と題して国際シンポジウムを開催(7月1日・2日)した。シンポジウムでは富士山の他、世界遺産に登録されているイタリア、ニュージーランドおよび中国の聖なる山々について、研究者などによる講演とパネルディスカッションを行った。さらに11月23日には三霊山学術フォーラムを開催し、静岡県、富山県、石川県における三霊山研究を深化させる。

国際シンポジウムでの
パネルディスカッション
学生が世界文化遺産富士山について学ぶため、構成資産を現地視察(山宮浅間神社)

世界遺産 富士山とことんガイド

富士山の文化的価値や魅力を広報するため、10周年記念映像を作成して情報発信している。出演はSPAC俳優の宮城嶋遥加さんや富士山世界遺産センターの松島仁教授などの5人。その他、富士登山に必要な準備や知識について分かりやすく解説した動画もある。

https://www.fujisan223.com/

Topics

ずっと富士山が好きだ 第2弾X(旧Twitter)ハッシュタグキャンペーン

10月1日(日)~令和6年1月20日(土)18時まで
公式X 「静岡県 富士登山安全情報」(@fujitozan_anzen)をフォローし、富士山へのメッセージに「#ずっと富士山が好きだ」と投稿すると抽選で50名様に「富士山ハンカチ」をプレゼント。

応援をお願いします!
学生ならではの視点で富士山の価値を発信

静岡県は「大学生×富士山」クラウドファンディングに挑戦している。幅広い層へ「世界遺産富士山の顕著な普遍的価値」の浸透を図り、次世代へ継承することが狙い。学生たちが富士山の価値について学び、発信の方法をグループワークで検討する。
寄付の使い道▶啓発イベントの開催やウェブサイトなどによる情報発信に活用予定。

https://www.furusato-tax.jp/gcf/2438

12月のフィナーレまでまだまだ続く!

■ 11/2(木)〜5(日)
 大道芸ワールドカップ in 静岡

■ 11/7(火)
 東アジア文化都市2023記念 茶の都 特別茶会

■ 12/3(日)
 ふじの式典
 東アジア文化都市2023静岡県
 クライマックス公演『歓喜に至れ!』

公式SNSで情報発信中!

Instagramアカウント @culture_shizuoka2023

Youtubeアカウント @EastAsia2023SHIZUOKA

東アジア文化都市2023
静岡県公式ウェブサイト

各イベントの詳細はこちらから

FacebookTwitterLine

総合情報誌「ふじのくに」とは

ふじのくに 最新号を読む
冊子配布ご希望の方

ご希望の方に配布しています。
ご住所、ご氏名、希望の号数を明記のうえ、140円分の切手を同封してご送付ください。
ーーー送付先ーーー
〒420-8601静岡県広聴広報課「ふじのくに」担当あて
(品切れの際はご容赦願います)

「ふじのくに」に関するお問い合わせ:

fujinokuni@pref.shizuoka.lg.jp