【第3回山の洲ビジュアルアワード】総合部門優秀賞「つくるまち、つなぐまち。遠州産地」

2024年3月12日

動画概要:江戸時代中期より始まったとされる 遠州産地の綿織物づくり。繊維産業として遠州地域で発展し、この街の基盤を作り上げてきた。
高齢化や後継者不足という問題を抱えながらも、今なお 技術が受け継がれ、世界に誇れる高品質なものづくりを行っている。
決して煌びやかな業界ではないが、各々の想いと技が輝いている現場を取材し、クリエーターとしての共感と未来への願いを作品に込めた。


作品名:「つくるまち、つなぐまち。遠州産地」
制作者:鈴木 雅人
撮影地:遠州山地


★審査員コメント


作者からの作品の解説の一文に「決して煌びやかな業界ではないが、各々の想いと技が輝いている現場を取材し、クリエーターとしての共感と未来への願いを作品に込めた。」とありました。まさにその思いが映像を通してこちらへと届いてきました。
また、その高いクオリティーに感心と驚きを感じさせられました。
高いスキルをベースにしつつ、ただそれだけではない。
それを超えた作者の映像を作る丁寧な姿勢や思考、視点、伝えたいという思いが1カット1カットの絵づくりから伝わってきます。
その場所に響く音を大切にし、その場の空気感がとても自然に有機的にこちら側へと届いてきます。
2分51秒という時間の中で、一人一人の言葉を意味や情報としてただ説明的に届けるのではなく、
そこに宿る人格や温もり、共感や実感の様なものとして届けようとする丁寧な編集が、密度高く、心地ちよかったです。
遠州産地の綿織物づくり同様、まさに想いと技が輝いている映像作品だと思います。


▼山の洲ビジュアルアワードとは?
https://yamanokuni-visual.jp/

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