フカボリ

肉を使わず?!野菜マシマシ餃子食べてみた!

2023年3月9日

今回取材したのは、こちらの「野菜マシマシ餃子」です。

「普段野菜をあまり食べない人でも、ついつい手に取りたくなる野菜の多い商品」として考案された2品の餃子の試食会に参加。

こちらの餃子についてプロジェクトメンバーの方へ広聴広報課職員がお話を伺いました。

目次

1 野菜不足においしい一品
2 餃子へのこだわりポイント
3 ついつい食べたくなる餃子で静岡県民の塩分過多・野菜不足を解消へ!

1 野菜不足においしい一品

今回試食させていただいたのは「旨味たっぷりぎょうざ」と「スタミナ旨塩ぎょうざ」です。

旨味たっぷりぎょうざ
スタミナ旨塩ぎょうざ

なんとこの2種類の「野菜マシマシ餃子」は、6 個で約80g もの野菜が使われているそうです。玉ネギ半玉が約100gだと考えると、いつもの料理にこれを一品追加するだけで野菜不足解消になりますね。

しかも2種類の餃子には肉が入っていないのに不思議なほどの満足感!

「旨味たっぷりぎょうざ」は、れんこんがシャキシャキしていて食感が良く、かつお・昆布だしがとても効いていてくせになる味でした。

「スタミナ旨塩ぎょうざ」は、肉が入っていないのに食べ応えがあり、ほうれん草の香りが印象的で色も緑で綺麗でした。

プロジェクトに関わった皆さんと一緒に試食

2 餃子へのこだわりポイント

レシピの原案を考案した料理研究家・インスタグラマーの松山絵美さんに餃子づくりのこだわりポイントを伺いました。

料理研究家・インスタグラマーの松山絵美さん

「旨味たっぷり餃子」は、れんこん、にんじん、キャベツにかつおぶしと塩昆布の旨味を加えて和風味に仕上げています。

ふつうの餃子は野菜の水分を切るために塩もみが必要ですが、塩分を減らし、野菜に含まれるカリウムやそれ以外のビタミンやミネラルを極力逃さないよう、春雨を戻さずに加えることで、塩もみせずおいしくいただけるように、れんこんの歯ごたえも良くて食べ応えもありお肉なしでも満足感が出ているかと思います。

「スタミナ旨塩餃子」は鉄分もカリウムもビタミンも豊富なほうれん草に長ネギ、キャベツ、キクラゲを加えた餃子です。こちらも塩もみなしでもおいしくいただけるように春雨に山芋の粉、おからパウダーを加えて栄養や水分を吸ってくれるように仕上げました。ニンニクをきかせたスタミナ旨塩味でたれ無しでも満足感が得られるように味付けしています。

オススメの食べ方としては、サニーレタスやサンチュに白髪ネギやシソを一緒に包んで食べるとおいしいです!

子どもの頃から野菜を食べる習慣はとても大事だと思うので、お子様がいらっしゃるご家庭にも是非食べていただきたいです。

試行錯誤を重ねて2種類の餃子が完成したそうです。

このほかにも試作段階では、キムチ納豆餃子などの案もあったそうですが、においが強く残るため商品化には至らなかったそうです。(おいしそうなので是非食べてみたかったです…)

野菜しか使用していないためダイエットをしている方にもオススメとのこと。罪悪感無く満足感が得られるのでぴったりですね。

プロジェクトメンバー写真
試作時の様子

3 ついつい食べたくなる餃子で静岡県民の塩分過多・野菜不足を解消へ!

なぜ、「野菜マシマシ餃子」が誕生したかというと、静岡県は全国トップクラスの健康寿命の長さを誇っていますが、その一方で、脳血管疾患によって亡くなる方が全国平均よりも多い傾向にあります。そこで、脳血管疾患の要因の一つである高血圧対策として、これまで県は主に減塩対策を行ってきましたが、今回それに加え、余分な塩分を体の外に排出する手助けをしてくれる「カリウム」を多く含む野菜の摂取に改めて着目しました。

男性女性
静岡県民の食塩摂取量
(H28 県民健康基礎調査)
10.6g9.2g
国目標量7.5g未満6.5g未満
表 静岡県民の食塩摂取量
静岡県の食塩摂取量は国の目標量を大きく上回っていることが分かります。

しかし、県民の1日あたりの野菜摂取量は、国の目標摂取量である350gに対して、男女とも(70g~100gほど)大きく不足しており、全国的にも、(それぞれ、36位、41位と)低い順位となっています。そこで、更なる野菜摂取量の増加を目指し、産学官連携により、「自然に野菜を食べることのできる環境づくり」に取り組んでいます。

目標摂取量を下回っています。野菜マシマシ餃子6~7個/日でクリア!?

外食企業、料理研究家・インスタグラマー、地域づくりNPOの代表、静岡社会健康医学大学院大学の行動変容の専門家、静岡県立大学食品栄養科学部の栄養学の専門家から構成するプロジェクトチームを立ち上げ、「普段野菜をあまり食べない人でも、ついつい手に取りたくなる野菜の多い商品」として、みんなが大好きな餃子の商品開発を進めてきました。

プロジェクトチームの皆さんの試行錯誤の結果、塩分控えめ、お肉不使用でも野菜の旨みと食感でおかずとして満足できる餃子となりました。

この2種類の餃子は3月1日から一番亭の無人販売店・自動販売機7か所で販売しています。

夕食の献立にあと一品!是非購入してみてください。



▼野菜マシマシ餃子について(販売先はこちら)
https://www.pref.shizuoka.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/052/251/ympj1_pdf1.pdf

▼野菜マシマシプロジェクトについて
https://www.pref.shizuoka.jp/kenkofukushi/kenkozukuri/kenkodukuritorikumi/1052251.html

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