フカボリ

富士川かりがね橋に行ってきました!~地元高校生が書いた橋名板で思いをかける~

2024年3月22日

2024年3月9日土曜日、富士市にとって三つ目の一般道路の橋「富士川かりがね橋」が開通しました。橋長741.5m、現在の富士川橋の約1.5km上流で富士市木島から岩本地内の東西を結び、富士川橋の交通渋滞緩和のため新ルート、及び地域間の連携強化の役目を担います。

今回、富士市民待望の橋の開通前に、学生特派員のひかりが取材へ行ってきました! 

お話を伺ったのは、県富士土木事務所職員の根木さん、藤原さんのお2人です。

この記事では、かりがね橋開通に欠かせないあるプロジェクトと、“土木のしごと”について、学生特派員の視点でフカボリしていきます!

開通前の3月6日、ふじっぴーと富士川かりがね橋の車道を視察
(現在は車道に歩行者が立ち入ってはいけません)

目次

  1. 県庁広報グランプリ受賞!「橋名揮毫プロジェクト」とは
  2. かりがね橋建設を通して見る“土木のしごと”
  3. みんなの「当たり前」を作る土木

1 県庁広報グランプリ受賞!「橋名揮毫(きごう)プロジェクト」とは

最初に記載した“かりがね橋開通に欠かせないあるプロジェクト”とは、「橋名揮毫(きごう)プロジェクト」のことです。橋開通に向けて立ち上げられたこのプロジェクトは、2023年度県庁広報グランプリを受賞しました。(県庁広報グランプリ:県職員の広報業務に対する意識醸成と意識向上を図り、県全体の広報力の強化を目指すもの。)

プロジェクトは、富士市民に橋への愛着を持ってもらうため、そして土木の仕事を身近に感じてもらおうと企画したものです。

橋名板の文字の揮毫を県立富士高等学校書道部に依頼し、生徒は橋の東西4箇所に設置された橋名板の文字を担当。校内での選考会も行われ、選ばれた代表生徒4人の文字が橋名板になりました。

その他にも、地元小学生に建設現場の見学に来てもらうなど、若い世代との連携を大切にしている今回の橋建設。小学校での出前教室の担当経験がある根木さんは、子どもの笑顔が一番の活力であるといいます。

県富士土木事務所 根木さん

「子どもの素直な反応は見ていて楽しいです。大人は橋を見学した時に、利便性など社会的影響に触れがち。その点子どもたちは、”橋大きい!”とか”クレーンかっこいい!”とか、素直な反応をします。その笑顔が現場に元気を与えてくれるし、僕のやりがいにもなります。」

藤原さん

「土木のしごとのやりがいを問われれば”作った場所が地図に載る”が王道ですかね。しかし、小学生や学生さんたちが実際に土木の現場に来て、いろんなことに感動してくれるのはうれしいです。」

2 かりがね橋建設を通して見る“土木のしごと”

“土木”と言われたら、どんな仕事を思い浮かべますか?

現場仕事が思い浮かびやすいものの、土木の仕事には他にも県富士土木事務所のように7割がデスクワークである場合があると藤原さんは言います。もちろん、体力が必要な現場に立って仕事することもあります。しかし県職員は、建設業者とのやりとり、資金や工事全体の管理、監督を主に行います。

そのため、交渉事が多いそう。県土木事務所職員にはどんな能力が必要かと聞くと、土木の知識があることに加えて、話をすること、聞くことができるコミュニケーション能力は必須だと教えてくれました。

3 みんなの「当たり前」を作る土木

かりがね橋、道路、防波堤、空港、港。私たちが普段「当たり前」にこれらを使えているのは、土木のしごとがあるからです。

大雨、津波が来た時、未然に防ぐための防波堤などの整備を行っているのも土木のしごと。土砂災害が発生しそうな場所に砂防ダムを作ったり、草刈りをしたり、小さなものから大きなものまで私たちの当たり前を作る仕事を担っています。

根木さん

「災害が発生した時、いち早く動いて道路を整備するのは土木の仕事です。車で救援物資を届ける際に、土砂などが道路に流入したままだったら、物資を届けることも助けることもできません。」

<取材を終えて>

かりがね橋も「作ったら終わり」ではありません。ずっと当たり前に使えるようにするのが土木のしごと。今回の取材を通して、当たり前を作る人がいることを意識し、感謝しようと思いました。

―――↓問い合わせ―――――――
県広聴広報課 電話054(221)2231 FAX054(254)4032

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