- しずおか、この人。
和田健さん|飲む人も、売る人も、作る人も。お茶を取り巻くすべての人を笑顔にしたい
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和田 健(わだ けん)さん
GOOD TIMING TEAオーナー。製茶問屋に生まれ、コーヒーショップ勤務を経て、2023年に静岡市鷹匠に同店を、2026年には2店舗目を南町にオープン。日常に寄り添い、心を満たすお茶の体験を届けている。

昔からの伝統と現代の多様性が交差する日本茶カフェ
新静岡駅の近くにたたずむ、日本茶カフェ「GOOD TIMING TEA」。オーナーの和田健さんは、自身の経歴を活かし、お茶の伝統や文化を大切に、今のライフスタイルに合う多様な楽しみ方を提案している。

祖父との思い出が、今の自分の原点に
和田さんの実家は製茶問屋の「だるまや和田清商店」。だるま作りの職人であった曽祖父が創業し、祖父の代からお茶の商いも始めた。現在は父が継ぎ、厳選した茶を匠の技で仕上げ、販売している。
いつか自分もお茶の仕事をしたい、と考えていたが、実家でのアルバイトを経て、通っていたコーヒーショップで働く道へ。年齢や国籍を問わず多様な人々が集う店は、和田さんご本人が身を置き見ていた茶業界と異なり、新鮮で皆が輝いて見えた。それが悔しかった。
「お茶でも同じことができないか」と思い浮かんだのは、かつて静岡の茶業界に勢いがあった時代のことを、うれしそうに語る祖父の顔だった。お茶に関わる人たちを笑顔にしたい。その思いが、起業につながった。


お店の成長を願って「だるまや和田清商店」のだるまや「お茶染めWashizu.」の前田結嬉さんが制作したのれんが飾られている
▼参考記事「しずおかWELL-BE+ Vol.7」
https://fmc.pref.shizuoka.jp/fujinokuni/article/article-343/
敷居は低く、お茶への誇りは高く
和田さんが目指したのは誰もが気軽に入れる一方で、産地や製法にこだわった、確かな品質のお茶を提供する店だ。
使用している茶葉は主に実家の製茶問屋から仕入れ、それぞれのお茶が持つ魅力が存分に伝わるよう、アレンジや淹れ方にも研究を重ねた。茶農家や茶匠など、作り手がお茶に込めた想いを伝えるためだ。
お茶のほか幅広いメニューを用意し、居心地の良い空間づくりや、丁寧な接客にも努めた。「お茶が苦手な人にも、まずは来てもらい、徐々にお茶に親しんでもらえたら」と語る和田さんの元には、今日も多くの人が集う。


静岡県産の抹茶を使ったメニューが人気。お茶のほかTシャツなどオリジナルグッズも販売
お茶を飲む人を増やし、静岡の茶業を支える人たちを守りたい
近年、世界で抹茶をはじめ日本茶の人気が高まる一方で、静岡県内の茶農家は減少の一途をたどり、燃料や資材の高騰など、茶業者を取り巻く環境は厳しい。
「お客様に喜ばれるお茶を提供し、生産者や茶商について発信をして価値を高めていくことで、お茶を飲む人を増やし、茶業を支える人たちを守る。それが自分の役割だと思っています」


急須で淹れるお茶の味わいも、伝えていきたい文化のひとつ
お茶の高度成長期再来を目指して
夢は、大人も子どもも楽しめるお茶のテーマパークを作ること。「そこを目当てにたくさんの人が静岡に来て、静岡の茶業が盛り上がる、『お茶の高度成長期』を再来させたいですね」誰もがお茶を楽しめる場所へ。静岡茶の「高度成長期」を再び呼び起こす挑戦は、今まさに動き出している。

<GOOD TIMING TEA>
静岡県静岡市葵区鷹匠2-17-3
TEL.054-374-9360
<GOOD TIMING TEA 南>
静岡県静岡市駿河区南町1-22
TEL.054-266-5415
https://goodtimingtea.jp
<関連記事>JAPAN TEA SHIZUOKA オフィシャルWEBサイト
Tea Diversity Shizuoka「GOOD TIMING TEA 和田健さん」
https://japan-tea-shizuoka.com/teadiversityshizuoka/goodtimingtea/
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