フカボリ

北川航也選手が海外でも続ける食トレ(後編)

2022年5月6日

静岡の魅力と、食の魅力を、静岡出身のサッカー選手、北川航也選手がご紹介します。
海外で活躍する選手が、海外から見た日本の静岡の魅力について語ります。

2019年7月よりウィーン(オーストリア)で生活し、プロサッカー選手として活躍している北川航也選手は、静岡県静岡市生まれ。幼い時から静岡でサッカー生活、「静岡生え抜きのプロサッカー選手」です。

体が資本である北川選手に、テレワークで働いている方も必見の自分自身の体のメンテナンスについて教えていただきます。

前編はこちら▶https://fmc.pref.shizuoka.jp/article_post/2749/

・北川航也選手

1996年7月26日生まれ。保育園の頃、2歳上の兄の影響で地元のサッカークラブピュアSCに入団。小学校4年時に城北SSSへ移り、中学からは清水エスパルスのジュニアユースへ加入。中学2年、3年時に日本クラブユースサッカー選手権(U-15選抜)に出場。その後高校では清水ユースに入団、2014年には清水のトップチームに在籍、昇格を果たす。2015年には、J1リーグ戦デビュー。その後も試合出場を重ね、2018年にはキリンチャレンジ杯のA代表メンバーに初選出。2019年からオーストリア一部リーグのラピッド・ウィーンに活躍の場を移している。

海外に出て改めて日本の、そして静岡の魅力について感じていること

――現在北川選手はオーストリアで活躍されていますが、日本との違いはありますか?

(左:北川航也選手 右:中野ヤスコ)

(北川選手)オーストリアは、日本と8時間時差があります。(サマータイムは7時間)。夏は過ごしやすいですが日本よりも10℃くらい気温が低く、体調管理にはいつも気を付けています。

――富士山が大好きだといつも言っていますが、富士山が恋しいですか?

(北川選手)はい!日本に帰ったときには、富士山の写真をいっぱい撮っています。妻に「静岡の人でそんなに富士山の写真撮る人いないんじゃない?」っていつも笑われますね(笑)

――オーストリアは内陸部なので、海を見ることができないと思いますが、駿河湾も恋しいのでは?

(北川選手)そうなんです、海は見られないです。昔、社会で習った「ドナウ川」は毎日見てるんですけど!(笑)

静岡は海も山もあって、自然がいっぱい。そしてとにかく食べ物がおいしい! 静岡は「便利な田舎」という感じで、僕が生まれ育った場所でもあるからですが、離れて暮らしてみて良さを改めて感じて生活しています。

――オーストリアの方々の印象はどうですか?

(北川選手)日本人と同じように親切でいい方が多いですね。ただ、仕事は平日だけ、土日はしっかりと休むので、例えば発注した食材なども、土日を挟むと予定通りには届きません。日本は時間にもルールにもきっちりしていますから、こちらに来たばかりの時は、感覚を変えるのに時間がかかりました。まあ、そこがこちらの方々のいいところでもあるんですけど(笑)

――日本の食材は手に入りやすいですか?

(北川選手)日本人は比較的少ないですが、アジアンショップや日本食レストランなどはあります。手に入りにくいものも多いので、帰国した時に購入して持ってきたり、送ってもらっています。例えば、かつお節やだしパック、乾物(わかめ、ひじきなど)静岡市内のまぐろ専門加工業者さんが作っているまぐろバー(無添加の携帯用ツナバー)、コラーゲンの企業様からの常温で保存のきく食材など、静岡にいる時と変わらず応援してくださる企業様の大好きな商品も活用させてもらって、体調管理をしています。(中野さんの指導のおかげで)随分魚好きになりましたね!

――コロナ禍において、大変だったことはなんですか?

(北川選手)必要最低限しか外出が出来なかった事ですね。リフレッシュする時間が取れないので、食事のあと1時間弱散歩に出かけたりしていました。あとは、サッカー以外の事を学ぶ時間にしました。主にお金の事。妻と一緒に収入と支出等を見直しました。

――日本に帰るとまず食べたいものはなんですか?

(北川選手)とにかく刺身です。オーストリアでも刺身が食べられますし、特にサーモンはおいしいのですが、ほかのものは、やはり静岡で食べるものが格別です。あとは、しらすとかウナギとか……。やはり魚関係ですね!!

――エスパルス時代は、ホームゲームの前日は必ずウナギのかば焼きを食べていましたね!

(北川選手)はい、「勝負飯」でしたね!

北川航也選手のパワーの源は、考え抜かれた食トレ、そして食を楽しむことにありました。

アスリートの方には魚メインにすることをおすすめしていますが、スポーツをしない一般の方にもおすすめです。春には、焼津のカツオも旬ですので、ぜひ美味しく、健康のために取り入れてみてください。


ライター情報:中野ヤスコ

株式会社食の学び舎くるみ 代表取締役。管理栄養士としてスポーツ選手への食事指導のほかにも、幼児から大人を対象にした食育講座や料理教室、学校給食やカフェのメニュー、農業関係者や水産関係者と一緒に新商品開発に携わるなど、多方面で活躍中。

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