フカボリ

アプリ×データ分析で目指す、新たな観光のカタチ

2023年1月18日

静岡県に限らず、観光業を取り巻く環境は大きく変わりました。コロナ禍による外出制限だけでなく、スマホの普及によって個人旅行も増加。そんな様変わりした観光のニーズに対応するために生まれたのが、静岡県の公式観光アプリ「TIPS」(ティップス)です。

静岡県の旅行情報がぎゅっとつまったアプリの魅力と、最新技術やデータを駆使したアプリ開発に奮闘する職員をフカボリしました!

【感染対策をしてお出掛けください】

配信日現在、静岡県では医療ひっ迫防止対策強化宣言が発令されています。
コロナ感染者が増加し、医療機関が圧迫され、通常医療にも影響が出ています。
医療提供体制の崩壊を防ぐために、引き続き感染防止対策を実施した上でお出掛けください。
▼詳しくはこちら
https://www.pref.shizuoka.jp/kinkyu/covid-19-keikailevel.html

目次

1 使うほどに自分好みに! お出かけ情報をカスタマイズしてくれるアプリ「TIPS」

2 最適ルートをAIが提案! ポイントも貯まる「しず旅スタンプラリー」

3 開発担当者を直撃して聞いてみた

4 TIPSアプリで、旅ナカがますます充実

1 使うほどに自分好みに! お出かけ情報をカスタマイズしてくれるアプリ「TIPS」

スマートフォンが世界に普及したことで、多くの人がスマートフォン一つでホテルや飛行機の予約から観光地のお店選び、お土産の下調べまでスムーズに行えるようになった今。DX(デジタルトランスフォーメーション)化が進む中で、静岡県の観光にもDXを取り入れ、よりわかりやすく静岡県の魅力を伝えるために誕生したアプリが「TIPS」です。

最大のポイントは、観光情報を発信するだけでなく、利用者の位置情報や、利用者のプロフィール(年代、興味のあるキーワードなど)を収集し、どんな人が、どんな場所に行ったのか、という情報を収集することによって、アプリが利用者の興味関心に合う情報を提案するようになり、使えば使うほどアプリの利便性が向上していく仕組みです。

「TIPS」のトップ画面。プロフィール情報を登録すると、使う人によって、おすすめの情報が変わります。

さらに「本日のイベント情報」では、スマートフォンの位置情報をもとに、現在地に近い場所で行われるイベント情報を確認できるので、時間が何となく余ってしまった時や、お出かけのマンネリ解消に便利です。気になる情報をタップすると、イベント会場の地図が表示されるほか、開催日、時間、問い合わせ先などの情報が網羅されているため、Webで再検索する手間がありません。検索エンジンにイベントの名前を打ち込んで検索し、今度は地図アプリで行き方を調べる…といった手間をかけずに、現地に行くことができます。

静岡県を初めて訪れる人にも、長く住んでいる人にも、自分に合った魅力ある県内情報を教えてくれるのが、この「TIPS」アプリです!

2 最適ルートをAIが提案! ポイントも貯まる「しず旅スタンプラリー」

TIPSでは、2023年1月31日(火)までの期間限定でアプリを使ったお得なスタンプラリーイベント「しず旅スタンプラリー」を開催しています。参加すると、県内の観光スポットでスタンプが取得でき、集めたスタンプの数に応じて、TIPSポイントを獲得できます。TIPSポイントは1ポイント1円として、県内約80の店舗でご利用いただけます!

3スタンプで500ポイントもらえるので、ワンドリンクをご褒美に散歩するのも、上限の10スタンプ2000ポイントを集めて、家族にお土産を買っていくのもいいですね。

さっそく、しず旅スタンプラリーに行ってみました!

「TIPS」をダウンロードしたスマホをもって、駿府城公園に向かいます。

公園内で「スタンプGETボタン」をタップすると、「CLEARED」のアイコンが表示されました!

このスタンプラリーは、スマートフォンの位置情報だけでスタンプが集められるので、QRを読み取ったり、クイズを解く必要もなく、手軽にできるのがいいですね。

身近なところでアプリを開くだけ。本当に簡単です。

どこに行こうか迷った場合は、おすすめのルートを教えてくれます。

移動時間や、滞在時間なども考慮して、出発地ごとのAIが作成した最適なルートを紹介しています。初めて行く施設だと、どれくらい見学に時間がかかるのかわからずに、無理なルートを組んでしまうこともありますが、AIがデータを基に、時間内でより多くのスポットを回れる最適なルートを算出しているんです。

スタンプラリーをきっかけに、自分の街の知らないスポットにも出会えそうですね。

そして、このスタンプラリーのさらにすごいところは、こうして集めた利用者の年齢・性別などの情報を分析し、お店に還元できるところにあります。TIPSアプリが利用者の位置情報やプロフィール情報を収集する特性を生かし、「どこでスタンプを集めた人が、自分のお店に来てくれるのか」といった情報を集めることで、「この観光施設とコラボレーションした商品を作ろう」「周辺施設と提携したクーポンを発行しよう」など、新たな商品開発や、マーケティングに生かすことができます。

利用者だけでなく、事業者にもメリットのあるアプリ。そのアプリを開発した静岡県庁観光政策課の職員にインタビューをして、アプリ開発の経緯をフカボリしました。

3 開発担当者を直撃して聞いてみた

アプリ開発のきっかけを、静岡県の開発担当職員に尋ねました。

「きっかけは、観光におけるDX化を進めるにあたって、データを共有し、活用することが必要になったことです。Webサイトでも情報の発信は行えますが、収集できるデータが限られています。位置情報を扱えるアプリにすることで、様々なデータを収集でき、利用者目線に沿った便利なサービスを提供できるだけでなく、具体的なマーケティングに繋がると考えました」

「しず旅スタンプラリー」では、位置情報を活用することで、従来のスタンプラリーと異なるものになっているそうです。

「スタンプラリーに参加した方のデータを、事業者にフィードバックできる点が、大きく違います。どういう人が、どこに行って、何を買ったのか? 例えば、思ったよりも若い人が来ているな、というデータが得られれば、今度は若い人向けの商品開発をしよう、という取り組みにもつながると思っています」

個人情報が事業者に共有される心配はなく、年代や、性別など、個人を特定されない範囲のデータを扱います。

また、データもそのまま事業者に提供されるのではなく、「データサイエンティスト」という、データ分析のプロが分析したうえで、事業者にフィードバックされるとのことです。

「今までは勘で把握していたものが、データになることで見える化、これまで取り組めていなかったことにも取り組めるのではないか、と考えました。」

例えば、観光施設を運営する事業者が、入口のバリアフリーを進めたいと考えた時に、実際にどれくらいの人数の高齢者が来ている、ということが、「TIPS」を通じて事業者に可視化されていれば、工事を進める後押しにもなる、といった例を想定しているそうです。

「ほかにも、周辺のスポットにどんな人が来ているのかわかるので、呼び込むきっかけづくりを街全体で行うこともできます。Aという施設とBという施設の両方に立ち寄る人が多い、というデータが得られれば、AとBの両施設で提携したキャンペーンを行う後押しにもなります。」

アプリを利用する県民と、アプリに情報を載せる事業者、双方にとって便利なアプリとなるように、データ活用の方法について検討を重ねていきたい、と意気込みを教えてくれました。

4 TIPSアプリで、旅ナカがますます充実

最後に、スタンプラリーだけではない「TIPS」の魅力を尋ねてみました。

「静岡県内の観光情報を集約しているのが良いところなので、その良さを継続して発信し、スタンプラリーの期間が終了した後もずっと使い続けてもらえるようなアプリにしていきたいと考えています」。そのために、一番こだわっているのはアプリの使い心地やデザインなのだとか。

「旅ナカを想定したデザインしています。ホテルのフロントでもよく聞かれるそうなのですが、『このあたりに何かありますか?」という旅ナカでの観光客の質問に答えられるように、位置情報やアプリを使う方の好みから、周辺のおすすめスポットが表示されるようにしました」

“旅ナカ”とは、旅行者が実際に旅行先を訪れている最中のこと。旅ナカ向けのこだわりはアプリ内の記事にも詰まっています。「旅の途中で、長文の旅行コラムを読むのは大変です。文字数は少なく、動画も短めに。視覚に訴える記事になるように、写真の枚数も増やしました」とのこと。

アプリ内の記事には、魅力的な写真がたくさん掲載されています。

「視覚的にも楽しめるように、デザインにもこだわりました。さらに、記事内に掲載された写真を見て、ここ行ってみたいなと思った場所の情報は、詳細ボタンをタップすることで、TIPSの詳細画面に飛ぶことができます。これも、TIPSが観光デジタル情報プラットフォームを形成しているからこそ提供できる情報です」。

こうして細部にまでこだわっている一方、まだまだアプリの開発には手探りの部分があるといいます。「デザインや操作性が、本当に利用者目線になっているかが何より大切。寄せられた意見を参考にしながら、今後のアプリの改善につなげていきたいと思っています」。

ちなみに、筆者の個人的なおすすめ記事は「おみやげ」の記事。旅といえばお土産の情報もマストですよね。身近な地域の知らなかったお土産に出会うとわくわくします。

詳しい内容は、ぜひ「TIPS」アプリから!

ガストロノミツーリズムやクラフトビールといったグルメ情報をはじめ、県内アクティビティの情報などを、12月から配信しております。今後も更新が楽しみですね!

静岡県を訪れる観光客と、観光客が楽しめるサービスを提供する県内の事業者。双方に多くのメリットをもたらすべく、たくさんのデータや技術、こだわりを詰め込んで開発された観光アプリ「TIPS」。

「TIPS」は「Tourism Information Platform of Shizuoka」の略であるとともに、「秘訣、コツ」の意味があり、静岡県における旅を満喫するための秘訣を得ることができる、との意味を込めた呼称です。

その名のとおり、静岡県の観光に役立つこと間違いなしなので、帰省や、年始のご褒美旅行で静岡県を訪れる皆様、ぜひTIPSをダウンロードして、充実した時間をお過ごしください!

【静岡県公式観光アプリ「TIPS」】
https://www.pref.shizuoka.jp/bunka/bk-210/platform/kankou_application.html

【しず旅スタンプラリー】
https://shizutabi-stamp-rally.com/


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