フカボリ

文化をもっと身近に。利用者が語る“しずGo!”の魅力と静岡県の挑戦~静岡県が目指す文化振興と、学生が見つけた新しい休日の過ごし方~

2026年8月24日

皆さんこんにちは!学生特派員の河守です。

休日に「どこかへ出かけたい」と思いながらも、「どこへ行けばよいのだろう」「美術館や博物館は少し敷居が高そう」「入館料やチケット代が気になる」と感じたことはありませんか。私自身、静岡県には魅力的な施設やイベントがたくさんあることは知っていましたが、実際に足を運ぶ機会があまり多くありませんでした。しかし、取材を進める中で、「静岡には、私がまだ知らない魅力がこんなにもあるのか」と驚かされました。そして、その魅力に気軽に触れることができるサービスがあることを知りました。

それが、静岡県が実施する文化体験サービス「しずGo!」です。

今回は、「しずGo!」の導入に携わった静岡県東部地域局の山田局長のお話や、サービスの内容について取材しました。なぜ静岡県が民間企業と連携して「しずGo!」を始めたのか、どのような人に利用してほしいのか、そして学生である私が感じた「しずGo!」の魅力を紹介します。

目次

1.「しずGo!」とは、どのようなサービスなのか? 
2.山田局長が考える静岡県の文化振興
3.利用者(山田局長)に聞く「しずGo!を利用してみて感じたこと」
4.“文化を楽しむ”ということを日常に取り入れる
5.まとめ

1.「しずGo!」とは、どのようなサービスなのか?

「しずGo!」は、静岡県と株式会社Sonoligoが連携して提供している、文化・芸術・スポーツ体験のサブスクリプションサービスです。月額料金を支払うことで、対象となる美術館や博物館、動物園、スポーツ観戦、音楽イベントなどを予約し、毎月最大4回まで利用することができます。サービスを提供する株式会社Sonoligoは、「文化の民主化」をビジョンに、全国各地で文化・芸術・スポーツ・エンターテインメントを気軽に楽しめるサービスを展開しています。従来の「行きたいイベントを探してチケットを購入する」という利用方法ではなく、「まずサービスを利用し、その中から興味のある体験を選ぶ」という新しいスタイルを私たちに提案しています。

この仕組みによって、これまで興味はあったものの訪れる機会がなかった施設やイベントとの新たな出会いにつながっています。

静岡県では、この仕組みに着目し、「県内に数多く存在する魅力的な文化資源をもっと多くの人に知ってもらいたい」という思いからSonoligoと連携し、「しずGo!」を開始しました。

「しずGo!」の対象施設を見てみると、これまで名前しか知らなかった施設や、「こんな場所が静岡県にあったのか」と驚く施設が数多く掲載されていました。「しずGo!」の魅力は、利用できる施設の多さだけではありません。スマートフォン一つで予約から利用まで完結できるため、思い立ったときに気軽に文化体験をすることができます。「今日は時間があるから博物館へ行ってみよう」「友人とスポーツ観戦へ出かけよう」といったように、その日の予定に合わせて利用できることも特徴です。

文化施設は、「展示を見学する場所」「文化に詳しい人が利用する場所」という印象を持つ人も少なくありません。しかし、「しずGo!」は、文化を体験することへのハードルを下げ、「まずは一度行ってみよう」という気持ちを後押ししてくれます。文化や芸術に詳しい人だけではなく、「何か新しいことを始めてみたい」「休日を有意義に過ごしたい」と考える人にとっても利用しやすい仕組みとなっています。

2.山田局長が考える静岡県の文化振興

静岡県東部地域局 山田局長

「しずGo!」について取材を進める中で、私が最も印象に残ったのは、「文化は一部の人だけが楽しむものではなく、誰もが気軽に触れられるものであってほしい」という考え方でした。

山田局長は、「静岡県には魅力的な文化施設やイベントが数多くありますが、『存在を知らない』『興味はあるけれど行くきっかけがない』という人も少なくありません」と話します。そのような課題を解決するために、静岡県が着目したのが、株式会社Sonoligoが展開するサブスクリプション型サービスでした。

山田局長は、「一度利用してもらえれば、『こんな施設があったんだ』『また来てみたい』という新しい発見につながります。その積み重ねが、文化振興や地域への愛着につながると考えています」と話していました。

また、「しずGo!」には、文化施設だけではなく地域経済を活性化させる役割も期待されています。文化施設へ出かければ、その周辺で食事や買い物、観光地へ立ち寄る機会が増えます。一つの施設を訪れることが地域全体の消費や交流につながり、地域経済にも良い影響をもたらします。

さらに山田局長は、若い世代にもぜひ利用してほしいと期待を寄せています。学生のうちに地域の文化や歴史に触れることは、静岡県への愛着を育むだけでなく、社会に出てからも地域とのつながりを持ち続けるきっかけになります。

私自身、大学生活の中で県内各地を訪れる機会は多くありましたが、今回「しずGo!」について知ることで、「まだ知らない静岡」が数多くあることに気づきました。社会人になると自由に使える時間は限られます。そのため、学生である今だからこそ、このようなサービスを利用して、静岡県の魅力を知ることには大きな意味があると感じます。休日に「今日はどこへ行こう」と迷ったとき、「しずGo!」を開けば、新しい文化との出会いが待っています。その一歩が、新たな趣味や学び、人との交流につながるかもしれません。文化は決して特別なものではありません。地域を知り、人とつながり、自分自身の世界を広げるための身近な存在です。

▲静岡県富士山世界遺産センター

3.利用者(山田局長)に聞く「しずGo!を利用してみて感じたこと」

今回の取材では、「しずGo!」の導入に携わるとともに、実際の利用者でもある山田局長に、利用して感じた魅力や印象について伺いました。山田局長は、「しずGo!」の魅力について、「これまで行ったことがなかった施設へ足を運ぶきっかけになること」と話していました。「県内には魅力的な文化施設やイベントがたくさんありますが、忙しい毎日の中では『いつか行こう』と思ったままになってしまうことがあります。しかし、『しずGo!』を利用すると、『せっかくだから行ってみよう』という気持ちになり、自然と行動につながる。一つの施設を利用すると、『次は別の施設にも行ってみたい』という気持ちになります」とも話していました。

静岡県には、それぞれ異なる魅力を持つ美術館や博物館、歴史資料館、スポーツ施設などが数多くあります。一つの施設を訪れたことがきっかけとなり、「静岡にはまだまだ知らない場所がある」と気付き、新しい場所へ興味が広がっていくことも、このサービスの大きな魅力です。

実際に「しずGo!」の対象施設を見ると、美術館や博物館だけでなく、音楽イベントやスポーツ観戦、動物園など、ジャンルは非常に幅広く、「文化」という言葉からイメージする以上に多様な体験ができることが分かります。

山田局長は、「文化施設は、展示を見るだけの場所ではありません。その地域の歴史や文化、人々の思いを知ることができる場所でもあります」と話します。例えば、美術館では作品を鑑賞するだけではなく、その土地の歴史や芸術に触れることができます。また、博物館では地域の自然や文化について学び、スポーツ観戦では地元チームを応援することで地域への愛着が深まります。このような体験は、インターネットやSNSだけでは得ることのできない「実際にその場へ行く価値」だと感じました。

さらに山田局長は、「若い世代にも積極的に利用してほしい」と期待を寄せています。学生時代は比較的自由に使える時間があり、新しいことに挑戦しやすい時期でもあります。私自身も大学生活を振り返ると、「もっと早く知っていれば利用してみたかった」と思う施設が数多くありました。一方で、社会人になれば自由な時間は限られますが、休日に文化施設やイベントへ出掛けることは、仕事とは違う刺激や新しい発見につながります。家族や友人と利用することで、共通の思い出をつくることもできるでしょう。一歩外へ出て、今まで知らなかった場所を訪れる。その体験が、自分自身の視野を広げ、静岡県の新たな魅力を発見するきっかけになります。私も学生として、このようなサービスをきっかけに、もっと静岡県内を歩き、自分の目で見て、感じて、多くの人へその魅力を伝えていきたいと思いました。

4.“文化を楽しむ”ということを日常に取り入れる

「文化」と聞くと、美術館や博物館へ行くこと、クラシックコンサートを鑑賞すること、歴史的な建造物を見学することなど、どこか少し敷居が高いものという印象を持っている人も多いのではないでしょうか。しかし「しずGo!」では、「文化を学ぶ」というよりも、「休日を楽しむ」という感覚で利用できることが大きな魅力です。例えば、休日に友人と美術館へ出掛けた後に近くのカフェで食事をしたり、家族と博物館へ行った帰りに地域の商店街を散策したり、スポーツ観戦の前後に地域の飲食店を利用したりと、一つの文化体験が地域全体を楽しむことにつながります。

このように、一つの施設を訪れることが新たな発見や交流を生み出し、地域の魅力を知るきっかけになるのだと感じました。さらに、「しずGo!」は静岡県外から訪れる人にとっても、県内の魅力を知る入り口になるサービスです。観光地だけではなく、その地域ならではの文化や歴史、人々の暮らしに触れることで、より深く静岡県を知ることができます。私は今回の取材を通して、「地域の魅力は有名な観光地だけではない」ということを改めて実感しました。普段何気なく通り過ぎている施設や、名前だけ知っていた場所にも、多くの人の思いや地域の歴史が詰まっています。その魅力に触れる機会を提供しているのが、「しずGo!」なのだと思います。

また、山田局長のお話の中で印象的だったのは、「文化施設へ一度足を運ぶことで、その場所とのつながりが生まれる」という考え方です。一度訪れた施設には愛着が湧き、「次は家族や友人を連れて行こう」「季節が変わったらまた来てみよう」という気持ちが生まれます。その積み重ねが地域への関心を高め、文化振興や地域活性化にもつながっていくのではないでしょうか。

学生特派員として取材を終えた今、私が最も伝えたいことは、「まずは一度利用してみてほしい」ということです。「文化は難しそう」「自分には関係ない」と思っている人ほど、「しずGo!」を通じて新しい世界に出会えるかもしれません。静岡の魅力を未来へつないでいくためにも、「しずGo!」は人と文化、人と地域を結ぶ大切な役割を果たしていくでしょう。私も一人の学生として、このサービスをきっかけにこれまで訪れたことのない施設へ積極的に足を運び、自分自身の視野を広げるとともに、多くの人へ静岡県の魅力を発信していきたいと思います。そして、この取材記事を読んだ皆さんにも、「次の休日は、しずGo!を使って新しい発見の旅に出かけてみよう」と感じていただけたら、とてもうれしく思います。

5.まとめ

今回、「しずGo!」について取材を行い、私が最も感じたことは、「文化を楽しむことは特別なことではなく、日常を豊かにする身近な体験である」ということです。取材前の私は、美術館や博物館、歴史資料館などは「興味がある人が行く場所」という印象を持っていました。そのため、休日に文化施設へ出掛けるという選択肢はあまり多くありませんでした。

しかし、「しずGo!」について調べ、山田局長のお話を伺う中で、その考えは大きく変わりました。県外へ出掛けることも魅力的ですが、自分の住む地域を知ることも大切だと感じました。静岡県には、まだまだ知られていない魅力が数多くあります。「しずGo!」は、その魅力に出会うための入口です。一つの施設を訪れることが、新しい趣味や学び、人との交流、そして地域への愛着につながっていきます。文化に触れることは、自分自身の世界を広げることでもあります。

今回の記事を通して、「しずGo!」というサービスだけでなく、「静岡県にはこんな魅力がある」「休日に少し足を延ばしてみよう」と感じてもらえる方が一人でも増えたら、とてもうれしく思います。私も学生特派員として、これからも県内各地を訪れ、自分の目で見て、感じた静岡県の魅力を発信していきたいと思います。そして、「静岡に住んでいてよかった」「静岡をもっと知りたい」と思う人が増え、文化や地域の魅力が次の世代へと受け継がれていくことを期待しています。

‐——————————————————————

参考文献

・株式会社Sonoligo「Sonoligoとは」, https://www.sonoligo.com/e/about_sonoligo

・静岡県・株式会社Sonoligo「しずGo!公式サイト」, https://www.shizu-go.com

・中日新聞Web「静岡県、定額制サービス『しずGo!』開始 文化施設やスポーツ観戦を気軽に」, https://www.chunichi.co.jp/article/1148656

FacebookTwitterLine
記事一覧へ

最新記事

サムネイル

文化をもっと身近に。利用者が語る“しずGo!”の魅…

サムネイル

富士山静岡空港、ついに900 万人達成!

サムネイル

船旅が劇場に!駿河湾フェリーで味わう没入型演劇「イ…

過去の記事