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「小泉八雲が愛した小さな生きもの―温かなまなざしで見つめた日本の自然」を観覧して

2026年9月7日

こんにちは、しずおかメディアチャンネル学生特派員の小林です。

皆さんはNHK連続テレビ小説『ばけばけ』はご覧になっていましたか?

ドラマのモデルとなった作家・小泉八雲は、『怪談』のイメージが強いかもしれません。

しかし、彼はカエルや虫などの小さな生きものを心から愛した、大の自然好きでもありました。

そんな八雲の自然に対するまなざしを「科学」の視点でひもとく企画展「小泉八雲が愛した小さな生きもの-温かなまなざしで見つめた日本の自然-」が、11月3日(火)まで静岡市駿河区の「ふじのくに地球環境史ミュージアム」で開催されています。

今回、企画展を訪れ、展示を見学するとともに、ふじのくに地球環境史ミュージアムの研究員である岡宮さんに、企画展の見どころや八雲と自然の関わりなどについて、お話を伺いました。

目次

1.企画展「小泉八雲が愛した小さな生きもの-温かなまなざしで見つめた日本の自然-」の概要 
2.研究員・岡宮さんへのインタビュー
3.講演会「八雲が愛したかそけきものの声音~怪談と虫たちをめぐって~」
4.感想・まとめ
5.ふじのくに地域環境史ミュージアムのイベント情報

1.企画展「小泉八雲が愛した小さな生きもの-温かなまなざしで見つめた日本の自然-」の概要

本企画展では、『怪談』や随筆「日本の庭にて」をはじめとする八雲の作品に登場する生きもののイラストや標本が展示されています。

一つ一つの展示が八雲が自然へのまなざしや作品の世界観をより身近に感じさせてくれます。

―小泉八雲とは?

小泉八雲は1850年にギリシャで生まれアイルランドで育ちました。明治時代に来日し、日本で暮らしながら作家として活動しました。多くの著書があり、特に『怪談』が有名で「むじな」のように生きものが登場する作品があります。晩年、八雲は焼津を愛して、毎年のように焼津を訪れていました。1904年、54歳でその生涯を閉じています。

―企画展の目的は?

本企画展は、八雲が愛した世界を通じ、人と自然の関わりを見つめ直すことで、今後の私たちの生き方を考えてもらうことを目的としています。八雲が暮らした時代から130年ほどが経ち、現代では失われつつある身近な自然や私たちの自然に対する感性を伝えるとともに、「次の100年にどのようにして自然を引き継いでいくべきか」を問いかけている企画展です。

▲企画展「小泉八雲が愛した小さな生きもの-温かなまなざしで見つめた日本の自然-」の様子
▲企画展「小泉八雲が愛した小さな生きもの-温かなまなざしで見つめた日本の自然-」の様子
▲企画展「小泉八雲が愛した小さな生きもの-温かなまなざしで見つめた日本の自然-」の様子

2.研究員・岡宮さんへのインタビュー

―展示について

岡宮さん:「人と自然との関わり」を人間の視点で取り上げています。静岡にゆかりがあり、明治時代を代表する作家が見つめた自然を、標本や自筆のイラストを通して体感いただけます。その時代を表す生きものの標本や人と自然の関わり方を知ることができます。

―展示に込められた思い

岡宮さん:忙しい現代人に向け、八雲の温かなまなざしを通して、身近な自然に目を向けて心の豊かさを取り戻してほしいという思いです。多様な価値観が交錯する今だからこそ、次の100年へ豊かな自然をつなぐためのきっかけとしてほしいです。

3.講演会「八雲が愛したかそけきものの声音~怪談と虫たちをめぐって~」

*かそけきものとは、音や声などがかすかで、今にも消えてしまいそうなほど、薄い、淡い様子を表す。

取材日当日に小泉(こいずみ)(ぼん)先生による講演会「八雲が愛したかそけきものの声音~怪談と虫たちをめぐって~」も拝聴しました。

講師である凡先生は、焼津小泉八雲記念館名誉館長であり、小泉八雲の曾孫にあたる方です。

講演会では、ドラマ『ばけばけ』にまつわるエピソードやご家族ならではの貴重な話などをたくさん聞くことができました。特に印象的だったのは、小泉家の家紋が「サギ」をモチーフにしていることや、戦時中に凡先生のお父様が乗る船が海で撃沈された時に、「サギ」という船に助けられたという感動的なエピソードでした。

また、『怪談』に関する話や水木しげるさんとのつながりについても触れられ、講演時間はあっという間に過ぎてしまいました。八雲に対する関心がより深まり、とても楽しい時間となりました。

▲小泉家の家紋にモチーフにされたサギ

4.感想・まとめ

私は、以前から小泉八雲の作品に魅了されてきましたが、今回の取材を通して、八雲の多くの作品に登場する生きもののイラストや標本を間近で見ることができ、大変楽しい時間を過ごしました。またヘビやカエルなど、八雲が愛し、物語の随所に織り込んだ生きものたちが、生き生きと展示されており、その一つ一つが彼の独特な世界観を作っていると感じました。

八雲の世界をより深く味わいたい方は、ぜひ実際に足を運んで、八雲が描いた生きもののイラストと実物標本を見比べて、彼のその世界観を体感してください!

5.ふじのくに地域環境史ミュージアムのイベント情報

本企画展とあわせてスタンプラリーも開催されています。

「ふじのくに地球環境史ミュージアム」と「焼津小泉八雲記念館」に設置されているスタンプを集めると素敵な記念品を貰うことができます。ぜひご参加ください!

また、ふじのくに地域環境史ミュージアムでは毎月、楽しいイベントや展示を開催中です!

詳しくは、ふじのくに地域環境史ミュージアムをご確認ください。

https://www.fujimu100.jp/exhibition/planning/14427/

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企画展「小泉八雲が愛した小さな生きもの-温かなまなざしで見つめた日本の自然-」 | ふじのくに地球環境史ミュージアム Museum of Natural and Environmental History, Shizuoka

ふじのくに地球環境史ミュージアム

〒422-8017 静岡市駿河区大谷5762(旧 県立静岡南高校) 

電話:054-260-7111 Fax:054-238-5870

開館時間:10:00~17:30(最終入館17:00)

休館日:毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は次の平日)、年末年始

限定開館日:毎週火曜日(火曜日が休館日または祝休日の場合は次の平日)
一般公開なし・事前予約制

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